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小ネタ、感想、語り等置き場。現在は化物語(腐気味)中心です。☆『終物語(下)』までネタバレ有りです☆
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ついさっき一周目をクリアして、ぐっしゃぐしゃになりながらキーボードに向かっているわけで。
第五章から全飛ばしでまずはエンディングの感想を書き殴ることをお許しください。
以下、一周目ラストシーンのネタバレです。





■ずっと 一緒

こうだったらいいなっていう希望が叶ったラストシーンでした。

望んでいたのは、最後の最後まで0組の皆が一緒だといいなっていうことで。
理想を言うなら、皆が様々なくびきから解き放たれて、普通の子供らしく幸せに暮らしていって欲しかったけど、でも、一緒で良かった。

正直、一回目は視界がぼやけるやら、自分の嗚咽を抑えてる間に聞き漏らすやらでよく分からなかったので、少し落ち着いてから朱の目録で見返しております。数回見た今も大して変わらないけど。

*

柔らかい日差しが差し込むいつもの0組の教室、聞こえてくる皆の元気な声。魔導院の他のクラスの子も、もぐりんも、隊長も居る。
夢と分かっていても、もっと長く見ていたかったです。

でも、何事も無いような平和すぎる光景にも増して、目覚めた後の血まみれの皆の笑顔が暖かかったよ。

怖い、怖いよって大声で泣き出してしまうシンク。彼女はいわば、0組の末っ子なんだろうな。
シンクが泣き出したら、何も言わなくても皆集まって、そっと身を寄せ合う……もしかしたら、子供の頃からそんな風にしてきたのかもしれない。
怖いよって泣いたり、これからなんてもう(無いのに)……って言ったり、どうするの? って尋ねたり。
皆の心の一番素直で弱いところを、シンクが請け負ってくれるから、そんな彼女に対して歌ったり、慰めたり、励ましたり、そういうことがきっとそのまま、自分自身に対しての慰めになるのだろう。

だから、

「わたし、ひとりじゃなくて、よかった」

これは、12人全員の言葉なんだよね。

静かに流れ出す歌の中で、皆の笑顔が眩しかった。あけっぴろげだったり、苦笑気味だったり、それぞれにすごく“らしい”笑顔で。
皆いいけど、デュースが特に好きかな。口元を押さえて笑う可憐な横顔が、とても可愛らしかった。

*

この辺りまでは、ああ、駄目なのかと思いながらも、穏やかでよかったな……という気持ちで、静かに見ていたんです。
でも、マキナとレムが皆を見つける辺りで、もう訳が分からないほど感情がぶわっと爆発して、声を上げて泣きそうになってしまって大変でした。

あの清澄な白い光は、まるで朝の日差し?
夜明けの光の中、それぞれにしっかり手を繋ぎ合って、寄り添い合って――もう、動かない12人。
なんて悲しい、そして、なんて優しく綺麗な光景だったことか。
それはそうだ。優しい、どこまでも優しい子達だったもの。
魔を背負って、言われるままに殺して壊して、それでもびっくりするほど無邪気な、優しい子達だったもの。

最後の語らいのときは、もしかしてもう皆で見た夢の中だったのかなと思います。
本当は、最後の力で教室に戻って、ぼろぼろの体を引きずるようにひとつに集まって、そうして眠ったのかなあと。

「おい、おい――起きろよ、おい、起きろって! おい!」
自分は彼らの事を覚えている、ならば死んでいない筈だ――もしかして、マキナの胸にそんなことが過ぎったかもしれない。
でも、そうではなかった。
目の前にあるのは確かに死体で、それは今や知らない誰かではなく、かつて共に戦い、やがて疑い、そして裏切ってしまった友人と、はっきりと覚えている。
(ここで、皆を呆然と見詰めるマキナに「すぐ隣に“いた”んだと知らせて欲しい」の歌詞がかぶることに鳥肌が立ちました(1番だと「“いる”んだと――」という歌詞なのです)。すぐ隣に“いた”のに――という暗示なのかなと。)
それを怒涛のように突き付けられたマキナはもう、ぼろぼろと涙を零しながら謝ることしか出来ない。レムもまた、何も言えずに苦しそうに嗚咽するしかない。

でも、そこで吹き込んだ優しい風が、俯いて自責に潰されそうなマキナとレムの目を、空へと向けさせてくれた。
そこには、祝福のような綺麗な虹。手付かずの未来が溢れた世界の光景。
そう、きっと0組の皆は、二人に、後悔に立ち止まって欲しいわけじゃない。
生きていってと、背中をそっと押してくれるような風だったと思う。

*

はじめに書いた私の希望、0組が最後まで一緒だといい――というのには、ゲームをやっている途中からは、マキナとレムは入っていなかったです。
この二人が0組と同じ道を辿るとは思えなかったしね。
最後まで見た今なら、はっきり分かります。
彼らは普通の子達なんですね。普通の彼らのために、0組の皆は最後まで頑張ったんだから、一緒に死んだらいけないよね。

マキナとレムはこれから、沢山のことを頑張らなければいけないんだから。
例えば、元・白虎や蒼龍の地を訪ねてみたり、戦い方以外の知識を学んでみたり、そういうことを沢山して、うんと幸せにならないと。
大好きな0組の12人の思い出を抱いた二人が元気に歩んで行ってくれると思うと、私も嬉しい。

*

静かに眠る12人と、もう振るうことの無い武器に結ばれた朱い旗。
(もうつけることの無い、朱のマント)
私にも、ずっと忘れられない光景になりました。

*

ああ、面白かったなあ……とても愛しい子達に出会えました。ありがとう。
気持ちは一周目でも満足だけど、また0組と走り回りたいです。
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■ずっと 一緒

こうだったらいいなっていう希望が叶ったラストシーンでした。

望んでいたのは、最後の最後まで0組の皆が一緒だといいなっていうことで。
理想を言うなら、皆が様々なくびきから解き放たれて、普通の子供らしく幸せに暮らしていって欲しかったけど、でも、一緒で良かった。

正直、一回目は視界がぼやけるやら、自分の嗚咽を抑えてる間に聞き漏らすやらでよく分からなかったので、少し落ち着いてから朱の目録で見返しております。数回見た今も大して変わらないけど。

*

柔らかい日差しが差し込むいつもの0組の教室、聞こえてくる皆の元気な声。魔導院の他のクラスの子も、もぐりんも、隊長も居る。
夢と分かっていても、もっと長く見ていたかったです。

でも、何事も無いような平和すぎる光景にも増して、目覚めた後の血まみれの皆の笑顔が暖かかったよ。

怖い、怖いよって大声で泣き出してしまうシンク。彼女はいわば、0組の末っ子なんだろうな。
シンクが泣き出したら、何も言わなくても皆集まって、そっと身を寄せ合う……もしかしたら、子供の頃からそんな風にしてきたのかもしれない。
怖いよって泣いたり、これからなんてもう(無いのに)……って言ったり、どうするの? って尋ねたり。
皆の心の一番素直で弱いところを、シンクが請け負ってくれるから、そんな彼女に対して歌ったり、慰めたり、励ましたり、そういうことがきっとそのまま、自分自身に対しての慰めになるのだろう。

だから、

「わたし、ひとりじゃなくて、よかった」

これは、12人全員の言葉なんだよね。

静かに流れ出す歌の中で、皆の笑顔が眩しかった。あけっぴろげだったり、苦笑気味だったり、それぞれにすごく“らしい”笑顔で。
皆いいけど、デュースが特に好きかな。口元を押さえて笑う可憐な横顔が、とても可愛らしかった。

*

この辺りまでは、ああ、駄目なのかと思いながらも、穏やかでよかったな……という気持ちで、静かに見ていたんです。
でも、マキナとレムが皆を見つける辺りで、もう訳が分からないほど感情がぶわっと爆発して、声を上げて泣きそうになってしまって大変でした。

あの清澄な白い光は、まるで朝の日差し?
夜明けの光の中、それぞれにしっかり手を繋ぎ合って、寄り添い合って――もう、動かない12人。
なんて悲しい、そして、なんて優しく綺麗な光景だったことか。
それはそうだ。優しい、どこまでも優しい子達だったもの。
魔を背負って、言われるままに殺して壊して、それでもびっくりするほど無邪気な、優しい子達だったもの。

最後の語らいのときは、もしかしてもう皆で見た夢の中だったのかなと思います。
本当は、最後の力で教室に戻って、ぼろぼろの体を引きずるようにひとつに集まって、そうして眠ったのかなあと。

「おい、おい――起きろよ、おい、起きろって! おい!」
自分は彼らの事を覚えている、ならば死んでいない筈だ――もしかして、マキナの胸にそんなことが過ぎったかもしれない。
でも、そうではなかった。
目の前にあるのは確かに死体で、それは今や知らない誰かではなく、かつて共に戦い、やがて疑い、そして裏切ってしまった友人と、はっきりと覚えている。
(ここで、皆を呆然と見詰めるマキナに「すぐ隣に“いた”んだと知らせて欲しい」の歌詞がかぶることに鳥肌が立ちました(1番だと「“いる”んだと――」という歌詞なのです)。すぐ隣に“いた”のに――という暗示なのかなと。)
それを怒涛のように突き付けられたマキナはもう、ぼろぼろと涙を零しながら謝ることしか出来ない。レムもまた、何も言えずに苦しそうに嗚咽するしかない。

でも、そこで吹き込んだ優しい風が、俯いて自責に潰されそうなマキナとレムの目を、空へと向けさせてくれた。
そこには、祝福のような綺麗な虹。手付かずの未来が溢れた世界の光景。
そう、きっと0組の皆は、二人に、後悔に立ち止まって欲しいわけじゃない。
生きていってと、背中をそっと押してくれるような風だったと思う。

*

はじめに書いた私の希望、0組が最後まで一緒だといい――というのには、ゲームをやっている途中からは、マキナとレムは入っていなかったです。
この二人が0組と同じ道を辿るとは思えなかったしね。
最後まで見た今なら、はっきり分かります。
彼らは普通の子達なんですね。普通の彼らのために、0組の皆は最後まで頑張ったんだから、一緒に死んだらいけないよね。

マキナとレムはこれから、沢山のことを頑張らなければいけないんだから。
例えば、元・白虎や蒼龍の地を訪ねてみたり、戦い方以外の知識を学んでみたり、そういうことを沢山して、うんと幸せにならないと。
大好きな0組の12人の思い出を抱いた二人が元気に歩んで行ってくれると思うと、私も嬉しい。

*

静かに眠る12人と、もう振るうことの無い武器に結ばれた朱い旗。
(もうつけることの無い、朱のマント)
私にも、ずっと忘れられない光景になりました。

*

ああ、面白かったなあ……とても愛しい子達に出会えました。ありがとう。
気持ちは一周目でも満足だけど、また0組と走り回りたいです。
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