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最終回ネタバレにつき、つづきへ収納します。よろしければ!
忍野は今日もきっと、誰かを助けているのだろう。
助けない、君が一人で勝手に助かるだけ、なんて――今ではその意地悪な口癖も、思い出すと笑ってしまう。
お前、忍野、そんなのは結局やっぱり、ただの言葉遊びだよ。責任を負わせる気などないけれど、僕らは一人残らず、お前に助けられたんだ。
忍野が出会う見知らぬ誰かだって、僕と同じ事を思うに決まっている。
多分、僕や僕らと同じように、忍野がさっさと姿を消した後で、苦笑と共に思うに決まっている。
忍野が出会う、誰か。
それは、どんな人だろう。
僕のように、偶然に衝動的に首を突っ込む人だろうか。
戦場ヶ原のように、抱えきれない重みを背負った人だろうか。
八九寺のように、帰れぬ道を彷徨う人だろうか。
神原のように、千石のように、羽川のように――或いはもしかして忍のように。
この世界はありとあらゆる厄介ごとに満ちていて、同じく怪異も湧いて出るから、忍野のお人よしが発揮される機会なんて、それこそ星の数ほどあるのだろう。
その中には僕より厄介な人も、勿論居るに違いない。
僕より――
僕より、忍野と沢山話す人も。
僕より、忍野に呆れられる人も。
僕より、忍野に叱られる人も。
僕より、忍野に、優しくされる人も――
そこまで考えると、いつも僕の思考は止まってしまう。
ここまで一人の人間と、たくさん会話をしたのは初めてだよ
阿良々木くんの、ちょっと変わったところだよね
思考は止まって、代わりに僕の頭は、忍野の言葉を再生しだすから。
何か少しでも、特別なこと。
忍野にとって僕という存在が、少しでいいから、他より特別であると思えるような言葉。
少しでいいから、他の人より長く僕の事を覚えていてくれそうな何か。
何か――まあ、探しても探しても、結局、何も見つからないのだけれど。
置き去りにされた僕がここで何を思って何に縋ろうと、何の意味も無い。
下らない未練のようなもので――しょうもなくて、笑える話だ。
それはまるで、恋に似ていた。
さっき、
忍野さんは、もう次の街に着いてる頃かなー。
と、ついーとしてしまうところだったぜ、おおお。
そ、それもこれも、配信がまだだからなんだからねっ!(えー)
次の街に着いて、塒でも探してるんですかね、夜行性ですもんね。
『案外通りすがりに、怪異に襲われている誰かを、助けているかもしれない。そう。きっと助けているだろう』
この一文で、阿良々木くんが忍野の『特別』から降りちゃったのが、凄く切ない。
放浪する彼にとっての、数え切れないほどの出会いの内の、すぐに埋もれていくであろう一つに。
誰かの内の、一人に。
忍野も多分、そういう態度を望んでいるんだろうなあ。
・・・でもわたくしも、いやしくも神原師範の末裔!(神原生きてるよ!)
お楽しみはむしろそこから!(キリッ)
ということで、衝動的に書き殴ってみました。
気持ちいいくらい片恋の阿良々木くんであります。
寝ます。
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忍野は今日もきっと、誰かを助けているのだろう。
助けない、君が一人で勝手に助かるだけ、なんて――今ではその意地悪な口癖も、思い出すと笑ってしまう。
お前、忍野、そんなのは結局やっぱり、ただの言葉遊びだよ。責任を負わせる気などないけれど、僕らは一人残らず、お前に助けられたんだ。
忍野が出会う見知らぬ誰かだって、僕と同じ事を思うに決まっている。
多分、僕や僕らと同じように、忍野がさっさと姿を消した後で、苦笑と共に思うに決まっている。
忍野が出会う、誰か。
それは、どんな人だろう。
僕のように、偶然に衝動的に首を突っ込む人だろうか。
戦場ヶ原のように、抱えきれない重みを背負った人だろうか。
八九寺のように、帰れぬ道を彷徨う人だろうか。
神原のように、千石のように、羽川のように――或いはもしかして忍のように。
この世界はありとあらゆる厄介ごとに満ちていて、同じく怪異も湧いて出るから、忍野のお人よしが発揮される機会なんて、それこそ星の数ほどあるのだろう。
その中には僕より厄介な人も、勿論居るに違いない。
僕より――
僕より、忍野と沢山話す人も。
僕より、忍野に呆れられる人も。
僕より、忍野に叱られる人も。
僕より、忍野に、優しくされる人も――
そこまで考えると、いつも僕の思考は止まってしまう。
ここまで一人の人間と、たくさん会話をしたのは初めてだよ
阿良々木くんの、ちょっと変わったところだよね
思考は止まって、代わりに僕の頭は、忍野の言葉を再生しだすから。
何か少しでも、特別なこと。
忍野にとって僕という存在が、少しでいいから、他より特別であると思えるような言葉。
少しでいいから、他の人より長く僕の事を覚えていてくれそうな何か。
何か――まあ、探しても探しても、結局、何も見つからないのだけれど。
置き去りにされた僕がここで何を思って何に縋ろうと、何の意味も無い。
下らない未練のようなもので――しょうもなくて、笑える話だ。
それはまるで、恋に似ていた。
さっき、
忍野さんは、もう次の街に着いてる頃かなー。
と、ついーとしてしまうところだったぜ、おおお。
そ、それもこれも、配信がまだだからなんだからねっ!(えー)
次の街に着いて、塒でも探してるんですかね、夜行性ですもんね。
『案外通りすがりに、怪異に襲われている誰かを、助けているかもしれない。そう。きっと助けているだろう』
この一文で、阿良々木くんが忍野の『特別』から降りちゃったのが、凄く切ない。
放浪する彼にとっての、数え切れないほどの出会いの内の、すぐに埋もれていくであろう一つに。
誰かの内の、一人に。
忍野も多分、そういう態度を望んでいるんだろうなあ。
・・・でもわたくしも、いやしくも神原師範の末裔!(神原生きてるよ!)
お楽しみはむしろそこから!(キリッ)
ということで、衝動的に書き殴ってみました。
気持ちいいくらい片恋の阿良々木くんであります。
寝ます。
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