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小ネタ、感想、語り等置き場。現在は化物語(腐気味)中心です。☆『終物語(下)』までネタバレ有りです☆
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「憑物語」ネタバレです。よろしければ続きからどうぞ!



面白かった! 超面白かった!
終わりに向かう物語として、大好きな阿良々木くんのこれまでが糾されるのかと、わくわく、もとい、はらはらして、正直ちょっと読み始めるのが怖かったくらいなのですが、結局一気に、うんちくと変態は飛ばし気味になるくらい一気に読んでしまいました。

予告(というか、先に発表された、ボックス裏の文言)は、嘘であった事はないけど、かといってまんま読んだまま、という事も余りなかったように思えて(いけない方向に訓練された西尾ファン)いたので、本当に暦が今までのツケを払わされる展開で、逆にちょっと戸惑ったくらい(いけない方向に訓練されています)。

鏡に映らない――という一文を読んだ時は、ゾクっときました。
吸血鬼の力に安易に頼りすぎだよね――という言葉は、今までにも散々出てきてはいたけれど、だって、しょうがないよ、という気持ちがどこかにあったので……。
なんというか、それは、お話的に、物語的に、吸収される程度の矛盾なのかなと、思っていたんですね。どこかで。

でも、違った。
そうでした。
暦は忍と一心同体になって、人間に怪異を宿した不思議な生き物になったけど、同時に、戦場ヶ原の恋人で、妹たちのお兄ちゃんで、羽川の友人で(以下略)。
愛する吸血鬼に血を与え続ける一方、日本の高校生として、勉強したり受験したりして、普通の人生を歩む男の子でもあるのです。
その二つの人生を同時に生きるなんて、考えたらとても不実なことなのでしょう。ずるというか、もらいすぎ?
でも、そのどっちをも、暦は捨てる気など無い――ならば、どちらも少しずつ欠けさせながら、こわごわ守っていくしかないのでしょう。

その道を行くための第一歩……なのだと、思いたい。できるだけ、あの子の周りからひとがいなくなりませんようにと。
いなくなっちゃった子もいるけれど……彼女の場合はまあ、また会うためのワンステップと思うことも出来るので。


さて、箇条書き。

■「阿良々木くん。忍野を探せ」
きゃーっ、きゃーっ、ぎゃーーーーー!!!
ち、違うんです! 腐っているとかそういうのでは、いやそういうのなんですけど(いらん注釈を!)いえいえ、そうでなく。
やはり忍野かと!
忍野で〆かと!!
普通に燃え上がりました。
個人的には、忍野がラスボスなのかなーって思っていたのですが……違うのかしら?
あくまで扇ちゃんですか? んん、でも、まだ分からないですよね。

■ラスボス(暫定)
扇ちゃん……すき!!
立ち位置がまずおいしすぎるんですが、絶対触らせてくれない猫みたいな風情が良いんですよねえ……。
ぺらぺら小憎らしくしゃべくりまくるのをずっと読んでいたい。
暦が追い詰められるのはつらいんですけど、本当ですよ? つらいですよ? まじまじ。本当本当。けど、凄く滾るシチュエーションでもあるので、彼女の手際にはマジ惚れ惚れー。もっとやれー。

■信頼
忍野のそれに応えられなかったことに、これほどまっすぐ打ちのめされる暦とは。
去ってから今作まで、何となく茶化したようにしか触れられてこなかったような印象があるのですが、その間も暦の中では重要な存在であり続けたんだなーとしみじみ。
真面目に触れないでいいのなら、触れないまま平和に生きていけたのなら、そのほうがよかったのですよね。
しかし暦は――いや、どう考えても止むを得なかったろうと思うので、責められるべきは暦だけではないと思うけど――忍野が、マジなシチュエーションで出張ってこないといけないようにしてしまった。

再会するのでしょうかね。そのとき、第一声はどんななのかな。
楽しみは楽しみなんですけど、すごく怖い。
暦も、怖いんじゃないかな。

■絆
暦と忍の。
「そのときは儂がうぬを殺すぞ――」
この一言が嬉しかった。
あと、忍を信じるなんて、口に出すのも恥ずかしいくらい当たり前だ、ってやつ。
今回、暦が大変なことになっても、色々怖い可能性が出てきても、この二人の絆を感じていることで、どこか安心感がありました。

ていうか忍がデレすぎー! 可愛すぎー!
ドーナツ化現象! いちゃいちゃしやがって……(愉悦
最強に可愛かったのは、影縫さんにプライド粉砕されたあとで頑張った辺り……あの、必死だな感……ドレスて……おま、ドレスて……(身悶

■素敵な声でしたもの!!
影縫さんきたー!
嬉しい嬉しい、偽のアニメで好き度が半端無く上がっていた所にナイスタイミング!
今はちゃんと、あの声で再生されますよー。不思議なもので、音がつくと柔らかい印象になるんだよねえ。

相変わらず小気味良い人だ……斧乃木ちゃんへのしつけも、おもっくそ虐待なんだけど、やな感じしないのよね。
それはやっぱり、彼女があの子を「引き受けた」覚悟に拠る印象なのでしょうね。
べたべたするでもなく、気遣いすぎるでもなく――自然に、斧乃木ちゃんを傍に置いておける彼女だからこそ、選ばれたんだろうなあ。

■「こうはならないでね、鬼いちゃん」
斧乃木ちゃんは読むたび切ない気持ちになる生き物だなあ。
道具、な感じが切ない。
や、それでこそあの子は永らえているんだろうけども。微かな感情を見せるのが切ないんだよね。
影縫さんという所有者、帰る場所があってよかったなと思いました。

■やっぱり貝木は嫌いだ。
分かってはいたけど確信した。証拠を見せてもらったとも言う。
恋では貝木が阿良々木の影響か? と思い、今回は暦が貝木のせいか? と思う。
やっぱり貝木と暦は仲良しだわ。気が合いすぎだわ。もう斧乃木ちゃんを介さずに電話とかすればいいのに。

■正弦さああああああああああああん
出たと思ったら……思いいれる間も無く“無くなって”しまったので、……今になってやっとじんわり悲しい気持ちになってきた。
カッコいい人だったのに……訳分からんモノの思い通りにされるくらいなら、ひとおもいに――って。
アウトローの鑑だね。きっとギロチンカッターと同じく、暦の心には一生刻み込まれたことだろう。
出来ることなら、その無残な死に様ではなく、己の信念を貫いた心根のほうを覚えておいてあげてほしい。きっとそうだよね。

……。
……貴重な男子が勿体無い! と一瞬思ったのは秘密。

忍野の仲良しさんだとおおお、おま、おま、もう少しお話していってくれさい!!!!!!!
でもまあ、一言で、忍野への信頼は伺えたか。あいつなら、って。

……友人が、命を賭けて呼んでいたぞ、はやく出て来いよ、忍野ー。

■妹たち
いい感じに安定してたように思う。
安定の変態、という意味も勿論ありますが。

■「それくらいなら、まあいいじゃない」
ひたぎお前! こよこよって!!
で、出たー、ドロドロになって原型を留めぬ戦場ヶ原だー! と思ったのですが、いい女でしたねえ!!!!!

いや……ここだけの話、というのは嘘ですが、前回の恋物語があまりにもよかったので、もうこれ最終的に貝ひたでよくね? と思いかけていたのですが、参った参った。ほんの数ページで持ってかれた。
貝木のことも口に出す。全否定するのでもなく(してたような気もするけど)、比べた上で、あなたがいいと言う。
彼氏の状況をまっすぐ受け止める。

カノジョの風格だね。ああやっぱり最高にいい女だわ、ひたぎ。


-----


もしかして本当に終わってしまうのかな。終わっちゃいそうかな。
寂しいけど、次回作もすっごく楽しみ!


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面白かった! 超面白かった!
終わりに向かう物語として、大好きな阿良々木くんのこれまでが糾されるのかと、わくわく、もとい、はらはらして、正直ちょっと読み始めるのが怖かったくらいなのですが、結局一気に、うんちくと変態は飛ばし気味になるくらい一気に読んでしまいました。

予告(というか、先に発表された、ボックス裏の文言)は、嘘であった事はないけど、かといってまんま読んだまま、という事も余りなかったように思えて(いけない方向に訓練された西尾ファン)いたので、本当に暦が今までのツケを払わされる展開で、逆にちょっと戸惑ったくらい(いけない方向に訓練されています)。

鏡に映らない――という一文を読んだ時は、ゾクっときました。
吸血鬼の力に安易に頼りすぎだよね――という言葉は、今までにも散々出てきてはいたけれど、だって、しょうがないよ、という気持ちがどこかにあったので……。
なんというか、それは、お話的に、物語的に、吸収される程度の矛盾なのかなと、思っていたんですね。どこかで。

でも、違った。
そうでした。
暦は忍と一心同体になって、人間に怪異を宿した不思議な生き物になったけど、同時に、戦場ヶ原の恋人で、妹たちのお兄ちゃんで、羽川の友人で(以下略)。
愛する吸血鬼に血を与え続ける一方、日本の高校生として、勉強したり受験したりして、普通の人生を歩む男の子でもあるのです。
その二つの人生を同時に生きるなんて、考えたらとても不実なことなのでしょう。ずるというか、もらいすぎ?
でも、そのどっちをも、暦は捨てる気など無い――ならば、どちらも少しずつ欠けさせながら、こわごわ守っていくしかないのでしょう。

その道を行くための第一歩……なのだと、思いたい。できるだけ、あの子の周りからひとがいなくなりませんようにと。
いなくなっちゃった子もいるけれど……彼女の場合はまあ、また会うためのワンステップと思うことも出来るので。


さて、箇条書き。

■「阿良々木くん。忍野を探せ」
きゃーっ、きゃーっ、ぎゃーーーーー!!!
ち、違うんです! 腐っているとかそういうのでは、いやそういうのなんですけど(いらん注釈を!)いえいえ、そうでなく。
やはり忍野かと!
忍野で〆かと!!
普通に燃え上がりました。
個人的には、忍野がラスボスなのかなーって思っていたのですが……違うのかしら?
あくまで扇ちゃんですか? んん、でも、まだ分からないですよね。

■ラスボス(暫定)
扇ちゃん……すき!!
立ち位置がまずおいしすぎるんですが、絶対触らせてくれない猫みたいな風情が良いんですよねえ……。
ぺらぺら小憎らしくしゃべくりまくるのをずっと読んでいたい。
暦が追い詰められるのはつらいんですけど、本当ですよ? つらいですよ? まじまじ。本当本当。けど、凄く滾るシチュエーションでもあるので、彼女の手際にはマジ惚れ惚れー。もっとやれー。

■信頼
忍野のそれに応えられなかったことに、これほどまっすぐ打ちのめされる暦とは。
去ってから今作まで、何となく茶化したようにしか触れられてこなかったような印象があるのですが、その間も暦の中では重要な存在であり続けたんだなーとしみじみ。
真面目に触れないでいいのなら、触れないまま平和に生きていけたのなら、そのほうがよかったのですよね。
しかし暦は――いや、どう考えても止むを得なかったろうと思うので、責められるべきは暦だけではないと思うけど――忍野が、マジなシチュエーションで出張ってこないといけないようにしてしまった。

再会するのでしょうかね。そのとき、第一声はどんななのかな。
楽しみは楽しみなんですけど、すごく怖い。
暦も、怖いんじゃないかな。

■絆
暦と忍の。
「そのときは儂がうぬを殺すぞ――」
この一言が嬉しかった。
あと、忍を信じるなんて、口に出すのも恥ずかしいくらい当たり前だ、ってやつ。
今回、暦が大変なことになっても、色々怖い可能性が出てきても、この二人の絆を感じていることで、どこか安心感がありました。

ていうか忍がデレすぎー! 可愛すぎー!
ドーナツ化現象! いちゃいちゃしやがって……(愉悦
最強に可愛かったのは、影縫さんにプライド粉砕されたあとで頑張った辺り……あの、必死だな感……ドレスて……おま、ドレスて……(身悶

■素敵な声でしたもの!!
影縫さんきたー!
嬉しい嬉しい、偽のアニメで好き度が半端無く上がっていた所にナイスタイミング!
今はちゃんと、あの声で再生されますよー。不思議なもので、音がつくと柔らかい印象になるんだよねえ。

相変わらず小気味良い人だ……斧乃木ちゃんへのしつけも、おもっくそ虐待なんだけど、やな感じしないのよね。
それはやっぱり、彼女があの子を「引き受けた」覚悟に拠る印象なのでしょうね。
べたべたするでもなく、気遣いすぎるでもなく――自然に、斧乃木ちゃんを傍に置いておける彼女だからこそ、選ばれたんだろうなあ。

■「こうはならないでね、鬼いちゃん」
斧乃木ちゃんは読むたび切ない気持ちになる生き物だなあ。
道具、な感じが切ない。
や、それでこそあの子は永らえているんだろうけども。微かな感情を見せるのが切ないんだよね。
影縫さんという所有者、帰る場所があってよかったなと思いました。

■やっぱり貝木は嫌いだ。
分かってはいたけど確信した。証拠を見せてもらったとも言う。
恋では貝木が阿良々木の影響か? と思い、今回は暦が貝木のせいか? と思う。
やっぱり貝木と暦は仲良しだわ。気が合いすぎだわ。もう斧乃木ちゃんを介さずに電話とかすればいいのに。

■正弦さああああああああああああん
出たと思ったら……思いいれる間も無く“無くなって”しまったので、……今になってやっとじんわり悲しい気持ちになってきた。
カッコいい人だったのに……訳分からんモノの思い通りにされるくらいなら、ひとおもいに――って。
アウトローの鑑だね。きっとギロチンカッターと同じく、暦の心には一生刻み込まれたことだろう。
出来ることなら、その無残な死に様ではなく、己の信念を貫いた心根のほうを覚えておいてあげてほしい。きっとそうだよね。

……。
……貴重な男子が勿体無い! と一瞬思ったのは秘密。

忍野の仲良しさんだとおおお、おま、おま、もう少しお話していってくれさい!!!!!!!
でもまあ、一言で、忍野への信頼は伺えたか。あいつなら、って。

……友人が、命を賭けて呼んでいたぞ、はやく出て来いよ、忍野ー。

■妹たち
いい感じに安定してたように思う。
安定の変態、という意味も勿論ありますが。

■「それくらいなら、まあいいじゃない」
ひたぎお前! こよこよって!!
で、出たー、ドロドロになって原型を留めぬ戦場ヶ原だー! と思ったのですが、いい女でしたねえ!!!!!

いや……ここだけの話、というのは嘘ですが、前回の恋物語があまりにもよかったので、もうこれ最終的に貝ひたでよくね? と思いかけていたのですが、参った参った。ほんの数ページで持ってかれた。
貝木のことも口に出す。全否定するのでもなく(してたような気もするけど)、比べた上で、あなたがいいと言う。
彼氏の状況をまっすぐ受け止める。

カノジョの風格だね。ああやっぱり最高にいい女だわ、ひたぎ。


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もしかして本当に終わってしまうのかな。終わっちゃいそうかな。
寂しいけど、次回作もすっごく楽しみ!


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