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小ネタ、感想、語り等置き場。現在は化物語(腐気味)中心です。☆『終物語(下)』までネタバレ有りです☆
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拍手メッセージやコメント、ありがとうございます!
続きからお返事です。お心当たりのある方はどうぞ~(*´Д`*)
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>12/12 自分は部屋で大泣きしました。 ~

いらっしゃいませ、コメントありがとうございます!
おお……本当に本当に八九寺を大事に思っていらっしゃるのですね。
何故彼女でなければいけなかったのか? という嘆きは、どれほど時間が経ってもどんな風にも納得できない悲しい事実ですよね……。
でも、月並みですが、そんなにまで愛されて、八九寺は幸せなキャラクターだなあと思います……としんみり〆ようとしたら!www
しまりのwww無さwwwwそうですねwwwwwひょこっと出てこないとは誰にも言い切れない……それが西尾先生クオリティ……。


>12/23  彼女の従僕様

いらっしゃいませ、コメントありがとうございます!
わーい! 今回もいらして頂けて嬉しいです! 私も、ブログに感想をUP→従僕さん来てくださるかしら? と何となく待つ、がパターンになっていますw
貝木さん語りにはやられましたね~! そうそう、読み始めてまずびっくり、そして、貝木さんの愛すべき内面吐露に二度びっくりでした。貝木さんは絶対嫌がりそうですが、もう「可愛い」と思わずにはいられません……。
貝木とひたぎって、もう色々有りすぎて口に出して好きとは言えない関係だけど、一回会ってしまえば恐ろしいほどツーカーなのですね~。何だかんだ言ってひたぎが彼に頼ったのは、彼が心の奥底で彼女を大事にしているという事実があったからなのだろうなあ……本当、いい人。ほろっと来ちゃう感じのいい人ですよね……!
三日坊主で何も出来なかった撫子が……! そうですね! いや、一応知っていたはずのことですが、今改めてそう思いました! 撫子も、撫子の夢も、壊れてしまわなくて本当によかった!
羽川様はもうね……!(様!?)(ひたぎか!)オカ研の面々を相手に一歩も引かずに(そもそも敵対してないですが)堂々渡り合って……超かっこいい! 初めて会った貝木には、一皮剥けて虎や猫を受け入れた後の羽川は、素直に美しいものとして映ったんだなあと思ったら、何だかじーんとしました。
忍野さん本当に何してるんでしょう! ぶ、無事だよね? とドキドキしつつ、むしろ黒幕だったらどうしよう>< とか、考えても詮無いような心配までしてしまう始末です>< ファイナルで出てくるんですかねえ……ああ……><
大好きな人たちがなんていうかこう……幸せ? 幸せって何だっけ?(落ち着け)まあとにかく、元気であってほしいなあと胃をキリキリさせつつも、次回も楽しみです!
読んだらまたぐだぐだと感想をアップすると思いますので、ぜひ遊びに来てやってくださいませー!


>12/23  yui様

いらっしゃいませ、コメントありがとうございます!
貝木さん語り部よかったですよね~! ひたぎといちゃついてる間の、この人本当に詐欺師やっていけるのかしら? と心配になるような、少年のような揺れっぷりときたら……もう……(身悶え)
ああ、そうそう、屈託という言葉がとてもしっくりきますね……!
単に憎い、では済まされない。聡明な彼女には、貝木が自分にしたことの本当の意味、というのが、見えていたと思いますし……切ない。
貝木さんと阿良々木くんが似ていて、それでいて決定的に違うということが、とてもきゅんときます。
暦だからこそ、一緒に前に進める。ひたぎに笑顔をあげられる。
ひたぎは、そんな暦を好きでいるということによって、自分をまた許し、好きになることが出来るのかもしれないなと思いました。
羽川様まじヒーロー、でした……! 惚れ直しちゃうなあ。
あー、なるほど! 貝木さんは臥煙先輩のこと、ツンデレしつつも(w)相当素直に慕っている様子でしたものね……! で、忍野のほうは、貝木も言ってたけど、先輩にとって唯一のイレギュラー……重なりますね~! 改めて、羽川ぱないの!
扇くん……何者……というか、本当に、どういう風に話を転がすつもりなのでしょうね。お、忍野に似てるからちょっとときめくなんて、無いんだからねっ! というか、忍野さんはどうしてるのでしょうね。うむむ。
あと三冊も読めるのが嬉しいやら、どんな吃驚が待っているのやらで、戦々恐々であります。また是非遊びにいらしてくださいませー!




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「恋物語」ネタバレです。ちょっとした呟きですがよろしければ続きからどうぞ!





貝木とひたぎ。全編通していちゃついていましたが、冒頭の沖縄シーンの二人がやっぱり一番可愛い気がする。

いや、その前の電話のやり取りからもうMAXかしら……。
ひたぎからの電話にテンションが上がりに上がって飛行機内でぐるぐるぐるぐるする貝木。「あの女がいつか俺を刺しに来るのではないかという妄想」ってハチ公か! 常に待ち態勢じゃないか!
ひたぎの鼻眼鏡を見るや俺も何か返しをしないととアロハに着替えちゃう貝木。いきいきしています。すごく楽しそうです。「くっくっく」の辺りで、もはや頭を抱える他ない私ですよ……。バカップル……。

身体を売るとか言われてカッとなりコーヒーをぶちまけちゃう貝木。
カッとなったことに動揺してトイレに避難する貝木。
ひたぎの依頼を受ける理由を必死で検索する貝木。
「ならば俺はどうすればいいのだ」ってあんた……(絶句)。
それはもう素直になっちゃえば? と額に手を当てて項垂れながら溜息混じりに言ってやりたい気分でしたが、可哀想なのでやめる。そういうレベル。
今の私は、会社で“ブレスト”という言葉が出たら笑ツボに入って噴き出して悶絶して怒られることでしょう。
貝木さん、それブレストちゃう。何というか……ツンデレ? しかも、デレに着地することを目標としたひとりツンデレや……。
声が上ずっていないかどうか気にしている件を! もうお前はいちいち申告しなくていい! 私が萌えしんだら大変じゃないの!!(この辺でいつもキレる私)

あれ? 貝木が可愛すぎて動揺してるって話でしたっけ? ああそうそう、貝木とひたぎな。

ひたぎもひたぎです。貝木に会うに当たってプレーンでは無理で鼻眼鏡を用意する女。
ちょっとしたジャブを仕掛けてみて、それに見事に応える形で登場したときの“打てば響く”的気持ちよさといったらなかったでしょうね。
はたから見たら実にあほなやり取りですが、これで一瞬にして余計な手続き――恨む人、恨まれる人として本来は踏まないといけないであろう面倒な手順(事情の説明とかでなく、『本当は連絡なんて取りたくなかったけど』とか、『本当は来たくなかったけど』とか、『でも止むを得ない事情が有ったんだからこうして貝木と会うことは仕方ない』とか、『でもあの女が俺に連絡を取るんだから余程のことがあるんだろうから来てみました』とか……そういう感情のステップを、相手に示唆する作業、とでもいうのかなあ……面倒くせえ!w)――をスキップできた印象を受けます。

一人称で感情を吐露し(すぎ)ているのは貝木のほうだけなので、どうしても貝木の心情ばかりを見てしまいますが、このときのひたぎの心境のぐるぐるたるや凄かったんだろうなあ。
貝木が来たこととか、自分のボケに乗ってくることとか、引き受けられちゃったこととかー!
戸惑って口ごもるひたぎって本当可愛いな。

ということで、らくがきもそもそ。



カッとなる貝木が可愛すぎる。
本来は同時ではありませんが。そしてこのときはまだ鼻眼鏡とサングラスですがw 意図的に忘れました。
ああそれにしても、偽物語の貝木の設定画と恋物語の貝木のキャラクターをすり合わせるのが無理ゲーすぎて。

ところで、恋物語についてはファーストインプレッション(まるで高尚なことのように言っただと……?)を書き殴ったあとに、なすさんと色々お話して、色々意見を聞かせて頂きまして。目からうろこがぽろぽろ落ちて、今やどこまでが自分の意見やらよく分からなくなってきてしまいました。
だって本当に素晴らしい解釈をたくさん聞かせてくださるからさ!
ということで、もうご存知の方ばかりとは思いますが、ご参考までに、なすさん(名義違うけど)の感想が載ってるブログはこちらであります。

なすさんのブログ

……トラックバックってなんだ?




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「恋物語」ネタバレです。よろしければ続きからどうぞ!





萌えすぎて どうしていいか わからない

帰りの電車で読み始め……た瞬間に『え』と目を見開き、かっ開いた目のまま読んでいたら危うく最寄り駅を乗り過ごしそうになり、このまま家で読んで外野の音が入るのは嫌だ……と、ふらふら喫茶店に入り、閉店間際の19:50(忘れもしない)に読み終わり、今に至る、心の俳句。

貝木さああああああああんんんんんんうわあああああああああああ
何あいつ……何なのあいつ……あいつ何なの……何あの萌えキャラ……ズルすぎんだろあの一人称萌え小説……
何だかもうね、叫びながら壁に頭をガンガンぶつけたいほど萌えました。
貝木の内面のぶつくさとか、日常(日常?)の過ごし方とか、忍野とかオカ研の面々とか、阿良々木くんとか、戦場ヶ原への気持ち(!!!!!!!!!!!!!!!!!)とか、ね……!
こんなこといいな、読めたらいいな、と思っていたことが全て! 余すところ無くたっぷりと!!

くそう、やってくれたな西尾先生め……っ
今回もまた、私の拙い予想や妄想は綺麗に裏切られたわけですが……物凄く……気持ちいいです……すみません……意味も無く謝罪せしめるほどの気持ちよさです……ああ、もっと。

内面けっこう子供っぽかったり、いや、外面も大人気なかったり、几帳面で無愛想で優しい……違うな、“お人よし”な貝木に萌え転がる余り、本編そのものの筋がうっかり二の次になるところでしたよ。危ない危ない。

皆で揃って鳥居をくぐって、神様と正面対決――なんてとんでもない、裏口もいいところからの解決でしたね。
おっさんがテンションの高い美少女のもとに一ヶ月通い詰め、主にあやとりをし、あっさり騙そうと思ったらそもそも信用されておらず殺されかかり、しかし青春の恥部を武器に大逆転。とかもう。もう。
色んな意味で(物語上の意味でも、メタ視点的な意味でも)すっばらしい詐欺師っぷりだったと思います。さすが、人の心を弄んでコントロールして小銭を稼ぐのが生業なだけのことはありますよ……。
ハア……悔しい。何か、心構えの無いところに降って湧いた萌えなので、何か……くやしいいいい。ありませんか、そういう心理……。

戦場ヶ原がどうにかなってしまうかもしれない。もしかしたら最悪、死んでしまうかもしれない、なんていう怖い想像は、最初の10数ページで綺麗に消えていました。
だって、貝木が戦場ヶ原のために動くんだぜ?(なんか鏡に向かって色々ツンデレってましたけど)大丈夫に決まってるじゃないか。
……ううん、そのシチュエーションもそうだけど、それよりはむしろ、貝木とひたぎの間にある明るい前向きな空気。それに、言葉で見る前に気持ちが安心したのだと思います。

■貝木とひたぎね……気のせいでしょうか、いちゃついていたように……見えたのですが……ああごめんひたぎさん! オレンジジュースをぶっかけないで! いや、むしろひたぎにならぶっかけられたいが!
でもね、何あいつら面白い格好合戦してんねん……飲み物ぶっかけ合戦してんねん……微笑ましいにも程があるわ! 萌えるわ!
らぎひたも大好きだけど、同じくらい貝ひたも大好きな私であります。動揺します。

彼氏の前でなく、恨み重なる詐欺師の前で初めて泣いてしまうひたぎは、本当に大事なポイントを間違ってる女だよな! 抱き締めさせろ! 貝木にな!!(萌えギレ)

「きら……、嫌い続けるんだから」
ああ! ちょっとひたぎさん! それはもう! 今でも好きですと言ってるのと同j(バシャア(ジュースが)

うん……いや、ひたぎが暦を好きなのは変わらないと思うの。でも、どうしようもないくらい貝木のことを忘れられない、本人を前に必死で宣誓しないとぐらついてしまいそう、それくらい彼女の人生における重要なファクターであることはもう、消しようが無いのですよね。
それはもう、阿良々木くんにとっての羽川さんぐらい、ね。まあ、いいバランスですよね。

恋は、阿良々木くんと、戦場ヶ原とでないと、きっと出来ない。そういうこと。

■撫子だよ!
撫子wwwwのwwwwwテンションwwwwwwwwwww高えwwwwwwwwww
ああ、神様になっても撫子はやっぱり可愛いね。可愛いの権化だね。
貝木と撫子のやり取りは可愛かったですねえ。
時々覗く狂気や残酷にギクリとしつつも、最終的には恥ずかしい秘密に狼狽する小娘で。
彼女を観察して、ゆっくり、ひとつひとつ解体していく貝木がよかったなあ……何ていうのかな、誠実で。

撫子、貝木さんのことを好きになったらいいのに。
まあ、なったところで叶う見込みがなさすぎて、これまた永遠の片思いになってしまうのだけど。

■出世魚か!
いや、二人の関係が、巻数を重ねるごとに仲良しになっていくから。大親友だって! 忍野さん!
ふつーに仲いいじゃないですか……苦手とか言うからもう……こいつらが揃って重度のツンデレであることを思い知ったね。

あのですね、偽物語における貝木の設定画が公開されましたよね。
それが、すごくすごく忍野に似ていて。
いえ、面白い格好とか、面白い髪形とか、面白いポーズとか、面白い顔色とか、そういうのはまあ置いておいて。顔立ちがとてもよく似ている。
これには演出上の意味があるんだろうねえなんて、化友達とお話していたのですが……意味も何も。そっくりなんですね、二人は。

外見だけでなく、内面もそっくりなんですね。
ハイスペックで、ひねくれものの、おひとよし。うーん、そっくり。
事情もそっくり。貝木も忍野も、パスポートが作れない? 大学中退時に何をやらかした……お前ら……。
全国を放浪するのも同じだし。家族が居ないことも同じ。それは大親友だよねえ……。なに? 遠い双子ってやつ?

しかし、貝木もいぶかしんでましたが、何で忍野は現われなかったんだろうね?
彼の所在を掴めそうな人ベスト3に入りそうな貝木が、忍野を探す決意をした瞬間に、あんな……え、死んでないよね? 死んでないでしょ? え? ここへ来て萌えキャラ殺しとか勘弁してくださいよ?(蒼白)
さておき。
扇の差し金のようですが、何? 何で? 貝木が忍野と接触しようとすることが、くらやみ的にはルール違反になるとでも? 何で?
無論わからん。ファイナルシーズンよろしくお願いしますもう……付いていくからもう……。

■はんさむがーる
羽川さん。
「訊きません」
つって。
揺さぶったぞムキにさせたぞ! 貝木を!! 抱いて羽川!!!
貝木も一目(ひとめ)で一目(いちもく)置いている、というか……貝木は、割と誰の事も好意的に見るっていうか……悪意を持って見ることをしないのよね。正確に見積もるよね。ああ……格好よさばかりが積み重なる。くそう(まだ悔しがってる)。

ああ、そういえば、忍野も委員長ちゃんのことは苦手そうだったなあ。

■出た
終わってた。
な、我らが阿良々木くん。忍に至っては台詞無しかい!
無事で何よりですが、そりゃこよみブックに期待もしますw が、がんばw

相変わらず阿呆な暦が、貝木という大人にあっさり畳まれるのには、ですよねーって苦笑の気持ち。
何にでも首を突っ込んで助けたがる青い彼の心根も、全部取れるわけねえだろって大人の意見も、それぞれ分かる部分があるのです。

はあ……面白かった。さあもう一回読もう。
今日も今日とてファーストインプレッションでの暴走にお付き合いいただき、感謝です。



死んでないよね?

……いや、落ち着け私。生きてる生きてた。花に出てた。ああああ動揺しすぎだよ。





はちみつカフェラテとともに。





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ついさっき一周目をクリアして、ぐっしゃぐしゃになりながらキーボードに向かっているわけで。
第五章から全飛ばしでまずはエンディングの感想を書き殴ることをお許しください。
以下、一周目ラストシーンのネタバレです。





■ずっと 一緒

こうだったらいいなっていう希望が叶ったラストシーンでした。

望んでいたのは、最後の最後まで0組の皆が一緒だといいなっていうことで。
理想を言うなら、皆が様々なくびきから解き放たれて、普通の子供らしく幸せに暮らしていって欲しかったけど、でも、一緒で良かった。

正直、一回目は視界がぼやけるやら、自分の嗚咽を抑えてる間に聞き漏らすやらでよく分からなかったので、少し落ち着いてから朱の目録で見返しております。数回見た今も大して変わらないけど。

*

柔らかい日差しが差し込むいつもの0組の教室、聞こえてくる皆の元気な声。魔導院の他のクラスの子も、もぐりんも、隊長も居る。
夢と分かっていても、もっと長く見ていたかったです。

でも、何事も無いような平和すぎる光景にも増して、目覚めた後の血まみれの皆の笑顔が暖かかったよ。

怖い、怖いよって大声で泣き出してしまうシンク。彼女はいわば、0組の末っ子なんだろうな。
シンクが泣き出したら、何も言わなくても皆集まって、そっと身を寄せ合う……もしかしたら、子供の頃からそんな風にしてきたのかもしれない。
怖いよって泣いたり、これからなんてもう(無いのに)……って言ったり、どうするの? って尋ねたり。
皆の心の一番素直で弱いところを、シンクが請け負ってくれるから、そんな彼女に対して歌ったり、慰めたり、励ましたり、そういうことがきっとそのまま、自分自身に対しての慰めになるのだろう。

だから、

「わたし、ひとりじゃなくて、よかった」

これは、12人全員の言葉なんだよね。

静かに流れ出す歌の中で、皆の笑顔が眩しかった。あけっぴろげだったり、苦笑気味だったり、それぞれにすごく“らしい”笑顔で。
皆いいけど、デュースが特に好きかな。口元を押さえて笑う可憐な横顔が、とても可愛らしかった。

*

この辺りまでは、ああ、駄目なのかと思いながらも、穏やかでよかったな……という気持ちで、静かに見ていたんです。
でも、マキナとレムが皆を見つける辺りで、もう訳が分からないほど感情がぶわっと爆発して、声を上げて泣きそうになってしまって大変でした。

あの清澄な白い光は、まるで朝の日差し?
夜明けの光の中、それぞれにしっかり手を繋ぎ合って、寄り添い合って――もう、動かない12人。
なんて悲しい、そして、なんて優しく綺麗な光景だったことか。
それはそうだ。優しい、どこまでも優しい子達だったもの。
魔を背負って、言われるままに殺して壊して、それでもびっくりするほど無邪気な、優しい子達だったもの。

最後の語らいのときは、もしかしてもう皆で見た夢の中だったのかなと思います。
本当は、最後の力で教室に戻って、ぼろぼろの体を引きずるようにひとつに集まって、そうして眠ったのかなあと。

「おい、おい――起きろよ、おい、起きろって! おい!」
自分は彼らの事を覚えている、ならば死んでいない筈だ――もしかして、マキナの胸にそんなことが過ぎったかもしれない。
でも、そうではなかった。
目の前にあるのは確かに死体で、それは今や知らない誰かではなく、かつて共に戦い、やがて疑い、そして裏切ってしまった友人と、はっきりと覚えている。
(ここで、皆を呆然と見詰めるマキナに「すぐ隣に“いた”んだと知らせて欲しい」の歌詞がかぶることに鳥肌が立ちました(1番だと「“いる”んだと――」という歌詞なのです)。すぐ隣に“いた”のに――という暗示なのかなと。)
それを怒涛のように突き付けられたマキナはもう、ぼろぼろと涙を零しながら謝ることしか出来ない。レムもまた、何も言えずに苦しそうに嗚咽するしかない。

でも、そこで吹き込んだ優しい風が、俯いて自責に潰されそうなマキナとレムの目を、空へと向けさせてくれた。
そこには、祝福のような綺麗な虹。手付かずの未来が溢れた世界の光景。
そう、きっと0組の皆は、二人に、後悔に立ち止まって欲しいわけじゃない。
生きていってと、背中をそっと押してくれるような風だったと思う。

*

はじめに書いた私の希望、0組が最後まで一緒だといい――というのには、ゲームをやっている途中からは、マキナとレムは入っていなかったです。
この二人が0組と同じ道を辿るとは思えなかったしね。
最後まで見た今なら、はっきり分かります。
彼らは普通の子達なんですね。普通の彼らのために、0組の皆は最後まで頑張ったんだから、一緒に死んだらいけないよね。

マキナとレムはこれから、沢山のことを頑張らなければいけないんだから。
例えば、元・白虎や蒼龍の地を訪ねてみたり、戦い方以外の知識を学んでみたり、そういうことを沢山して、うんと幸せにならないと。
大好きな0組の12人の思い出を抱いた二人が元気に歩んで行ってくれると思うと、私も嬉しい。

*

静かに眠る12人と、もう振るうことの無い武器に結ばれた朱い旗。
(もうつけることの無い、朱のマント)
私にも、ずっと忘れられない光景になりました。

*

ああ、面白かったなあ……とても愛しい子達に出会えました。ありがとう。
気持ちは一周目でも満足だけど、また0組と走り回りたいです。


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UN-GOの前日譚。見てきました!
以下ネタバレ有りの覚書につき、大丈夫な方だけ、つづきからどうぞです。





ある青年と、ある魔性の、出会いのお話。
自分探しの旅の果てに引き当てた、最高最悪の厄ネタ。
新十郎とは誰か? 因果とは何か? 想像以上につまびらかに明かされました。
面白かったー……今より少しだけ青い、UN-GOワールドを堪能しました。


■以下ちょっと覚書あらすじ。

新十郎……と後に呼ばれるようになる青年は、長すぎたモラトリアムの果てに、戦地で呆気なく命を落とした。
「死ぬのか――」
「死んだんだよ――」
ある大きな企みに巻き込まれて事故に会い、運悪く瓦礫に喉を貫かれて、絶命した――はずの彼はしかし、ゆらりと立ち上がって、同行の若者たちに話しかける。
「お前のみたまを寄越せ」
彼の血を浴びて蘇ったのは、昔この国の軍隊が守り神と崇めた神像、に、宿った何か。人の心の底の思い、真の欲望を食らうソレの名は、因果。
青年の身体を乗っ取った因果は、次々と若者達の欲を暴き、食らっていく。
しかし、最後に残った一人の女性は、青年=因果に囚われる前に、自らの胸を貫いた。同時に、青年の身体から引きずり出された因果は、その女性の身体に宿ることになる。
「俺を解き放つために……?」
「違うわ。――人は皆、言葉と違う心を持っている。それは当たり前のことよ。私は、自分の中身を暴かれるなんて真っ平。――どっちだと思う?」

そんな風に、幸か不幸か生き残った青年が国に帰ってきてから出くわす、最初の事件。
死んだはずの友人と、彼が連れた、因果と同じ雰囲気を持つ少女。
殺人の嫌疑をかけられた青年は、それを晴らすために二人の秘密を探っていく。

てな感じで。実際にはふたつの時間軸が交互に語られていきます。
青年が新十郎という名を手に入れるまで、因果と共に立ち入り禁止区域で暮らし始めるまで。すなわち、UN-GO本編の始まりに繋がって、お話はおしまい。


■「ずっと――落ちている途中なんでね」

一話のラストシーンの台詞(大好き)、あれはただ単に端的に、新十郎が今現在の自身のことを説明した言葉だったんだなあ……。
とうに死んで、魅入られて、堕ちていく途中。狭間の物語。堕ちる先は、やっぱり地獄?


■別天王可愛かったな~!
可愛くてグロくて禍々しいの。
ケモノのかたちをとったとき、つるんとしたフォルムなのがかえって怖かった。中身がぐちゃぐちゃしてるのにつるん。怖い。
世良田は「神」って呼んでたけど、「魔」とされた因果と本質は変わらないよね。というか、やってることは完全に魔だしね。
誰の血を受けて蘇ったのか、誰の意思で動いているのか、ただそれだけの違いで表情を変える存在なのでしょう。
あらみたま? にぎみたま? 表裏は一体。実に日本らしいカミサマが二人。

最後に麟六の指の先から逃れるように消えた彼女の映像……あれは消えちゃったの? いや、逃げ切ったって感じじゃないかな、と同行の友人。
うんうん、そうだよね。OPにも居るし、これから出て来たら嬉しいなあ。喋るかなあ。
誰かに拾われたりするのでしょうか。「「麟六だけは勘弁してやって……」」合唱。
先日出てきた小説家なんてどうでしょうね。小説家だよ、よりによって! いいねえ。

……。
見返した。
もう居たーーー!! 小説家の後ろに居たーーー!!!
こわーーーー!!!!!www


■勿論、新十郎と因果も。
可愛かった!
新十郎はえろかった。全体的に。何だあいつ誘ってんのか。誘ってんだなよしわかった。
因果の身体は由子のものなんだ……しかし、「あの姿になるよ」って、由子の姿に戻るよってことなんだろうけど……由子じゃないし!
前髪のみに若干の面影が……あるかな……?
あ、「あっち(別天王)のほうがいい?」って拗ねる因果可愛かったー!


■「電話だ」
「海勝麟六です」キターーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!
内心ガタタッてなりました。普通に出てきたねー麟六さん! 安定の胡散臭さ! ああキモい! 大好き!!
別天王に伸ばした指先をかわされて苦笑い。あ、危ないところだった……(ゾクゾク)
新十郎のプロフィールって、麟六の手配なんだあ……うわあ……(ニヤニヤゾクゾク)
それにしても、住基カードの発行日付が9/11、ね……。意味深。

泉ちゃんも星玄ちゃんも出て来て嬉しい。グロ画像から目を背ける泉ちゃん可愛い。


■そして巡る物語
ラストシーン、歩き出す二人の足跡に被さって流れ出す「Fantasy」……くうう、これだよ! ほう……っとぼんやりしてしまう。
スタッフロールまで終わって、おお、Cパート?(違います)(習い性なもので)梨江もきたーわーい! 好き……!

そして。
最後の最後にTN版OP! おおおお、いいねいいね……!
ふむ、改めて見ると、別天王も、二人の本来の姿も、昔の新十郎も、皆居るのねん。
すっごくワクワクして終わりました。はあ、面白かった……。


帰り道、ご一緒したお友達に新宿の飲み屋に連れて行ってもらいまして。
それがちょうど、新十郎たちが住んでるあの辺。最初のテロで破壊された高●●タ●●●●●エアのあのビルの見える道を通って……にやにやしちゃったぜ。
楽しかったー。ごはんもおいしかったー!
では、おやすみなさいー。


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