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◆どういうわけだか懐かれる
「阿良々木くんだって、別に僕に好いてほしくはないだろう。気持ち悪いことを言わないでくれよ、不愉快だなあ」
しっし。
そうして、冷たく手を振ってやった。
阿良々木くんは束の間言葉を失って何か思いを巡らせたようだが、それ以上言葉を重ねる事は無かった。
ちょっと言い過ぎた感はあるけれど、僕の君への扱いが荒い、なんて言うからだよ。
この僕にそんな事を言う人間が如何に希少かなんて、君は知らないんだろうなあ。僕は人に馴れ馴れしく振舞うことはあっても、馴れ合われるのは御免だという、身勝手な大人なのさ。
まあ、この非常時だ、これだけ言えば阿良々木くんも、少しは緊張感を取り戻して――
「――夜道に気をつけろよ、テメエ」
・・・あれ、何だこの甘えた声。
何かさっきの台詞、ちょっとした意地悪くらいに流されてないか?
「心配ご無用。僕は夜行性でね」
無用どころじゃない。
信頼しきった、油断しきった眼差し(クールなつもりなんだろうなあ)に内心溜息を吐きながら、僕は、自分の不手際を軽く呪うのだった。
(そういや『深い仲』なんて言った時も、特に否定しなかったなあ、この子)
参ったなあ、うっかり両思いじゃん。
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◆行動力に度肝を抜かれる
◆恋愛対象には・・・ちょーっと無理だろ・・・
◆相手が必死すぎて心が折れそうです
◆分かった分かったから、
他のお題も、思いついたら埋めていきます。
「chiru」様より。
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