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引き千切るように毟り取って、その場に投げ捨てる。だん、と踏みつけると、俺の足の下でぐしゃりと潰れる赤。
そのまま畳の上で踏み躙れば、まるで血をなすりつけるように、無残な赤が尾を引いた。
「お前よお、そんな昔にいっぺん通っただけの奴が、また来るとか、本気で信じてんのか?」
――超ウケる。
そう俺が吐き捨てても、阿良々木は、何も言わなかった。
ただ静かに花の残骸を見詰めて、俺の方を見ようともしない。
それが無性に悔しくて、腹立たしくて、子供のような癇癪がますます酷くなるばかり。
「シカトしてんじゃねえぞ。お前は、俺の――」
つ、と、阿良々木が動いた。
俺の足元に跪いて、指先でそっと千切れた花弁を拾い上げ、
「ごめん」
薄い色の着物に染みが着くのも気にしない風に、胸にそれを押し当てて、呟く。
「でもエピソード、僕は、――っ!」
力の加減も忘れて、肩から蹴り倒した。
呆気なく転がった身体の上に圧し掛かって、ぐいと顎を掴む。
「超ウケるっつってんだろ? あんま笑わせんじゃねえよ」
痛みに歪む顔にギリギリの距離で睨み上げるようにしながら、合わせに両手をかけて、一気に引き剥がした。
布の裂ける音に一瞬怯んだような顔をされて、胸が音を立てて痛むようだった。
だから、うんと酷くしてやろうと、初めて、思った。
続いちゃった!
遊郭って・・・いいよね。ルール無用のフリーダムスペースだよね。
つうか、寝ろ! 私! 落ち着いてから、寝ろ!
「謝らねえからな」
ぼんやりと目を開けた僕に最初にかけられたのは、そんなぶっきらぼうな声だった。
身体が恐ろしくだるい。腰から下はもう、自分の身体じゃないみたいだ。
指先を動かすのも億劫で、のろのろと顔だけをすぐ傍の顰め面に向けた。
「謝らねえ」
布団の上に胡坐をかいて、僕を抱きかかえるようにして、・・・腕、痺れないか?
「ああ・・・別に、謝られるような事は、されて、ない」
言ってる事とやってる事のちぐはぐさがおかしくて、ゆるく笑いながら告げた。ああ、ひどい掠れ声だな。
エピソードはそんな僕を見て、つまらなそうに舌打ちをした。
だって本当に、酷い事なんか。
まあ、確かに色々されたし、させられたけど、お前は、ただ僕をひたすらに求めてくれただけだから。
酷いのは、僕の方だ。
酷いのは、それでも、何も考えられないくらいに激しくされても、一秒たりともあいつの事を意識から消せなかった、僕の。
目線だけを動かして、畳に散った花弁を眺める。
また、買わないとなあ。
自分でも馬鹿だとは思うけれど、もう、あれが無いと落ち着かない気持ちになってしまって。
「――二度と、つけんな」
「え?」
心を見透かされたかと思った。
「あんな似合わねえもん、二度と、つけんな」
「あ、その」
本当に――酷いと思う。
あんな、乱暴なくせに泣いてる子供のような姿を見せられて尚、頷く事が出来ないのだから。
「――俺の前でつけたら承知しねえ。他の時も勿論だが、俺の前で、つけんなよ」
・・・。
それは。
「エピソード」
「返事は」
「お前は本当に・・・僕なんかには勿体無いな」
「てめえは本っ当に言う事聞かねえよな」
返事しろこの野郎、と額を押し付けられる。
うっかりすると更に声が掠れそうだったので、目を閉じて、そっと頷いた。
だから深夜に書き殴るのはやめなさいってば! 朝方のたうったでしょう!?
いいや、やめないさ! 俺のSCCはまだ始まったばかりだ!(可哀相な人が居る・・・!)
これのカテゴリは、エピラギにすべきなんでしょうか? うーん。
エピは無愛想健気が似合うと思うんだ。健気になったら、暦も当初の予定よりだいぶデレました。
そのまま畳の上で踏み躙れば、まるで血をなすりつけるように、無残な赤が尾を引いた。
「お前よお、そんな昔にいっぺん通っただけの奴が、また来るとか、本気で信じてんのか?」
――超ウケる。
そう俺が吐き捨てても、阿良々木は、何も言わなかった。
ただ静かに花の残骸を見詰めて、俺の方を見ようともしない。
それが無性に悔しくて、腹立たしくて、子供のような癇癪がますます酷くなるばかり。
「シカトしてんじゃねえぞ。お前は、俺の――」
つ、と、阿良々木が動いた。
俺の足元に跪いて、指先でそっと千切れた花弁を拾い上げ、
「ごめん」
薄い色の着物に染みが着くのも気にしない風に、胸にそれを押し当てて、呟く。
「でもエピソード、僕は、――っ!」
力の加減も忘れて、肩から蹴り倒した。
呆気なく転がった身体の上に圧し掛かって、ぐいと顎を掴む。
「超ウケるっつってんだろ? あんま笑わせんじゃねえよ」
痛みに歪む顔にギリギリの距離で睨み上げるようにしながら、合わせに両手をかけて、一気に引き剥がした。
布の裂ける音に一瞬怯んだような顔をされて、胸が音を立てて痛むようだった。
だから、うんと酷くしてやろうと、初めて、思った。
続いちゃった!
遊郭って・・・いいよね。ルール無用のフリーダムスペースだよね。
つうか、寝ろ! 私! 落ち着いてから、寝ろ!
「謝らねえからな」
ぼんやりと目を開けた僕に最初にかけられたのは、そんなぶっきらぼうな声だった。
身体が恐ろしくだるい。腰から下はもう、自分の身体じゃないみたいだ。
指先を動かすのも億劫で、のろのろと顔だけをすぐ傍の顰め面に向けた。
「謝らねえ」
布団の上に胡坐をかいて、僕を抱きかかえるようにして、・・・腕、痺れないか?
「ああ・・・別に、謝られるような事は、されて、ない」
言ってる事とやってる事のちぐはぐさがおかしくて、ゆるく笑いながら告げた。ああ、ひどい掠れ声だな。
エピソードはそんな僕を見て、つまらなそうに舌打ちをした。
だって本当に、酷い事なんか。
まあ、確かに色々されたし、させられたけど、お前は、ただ僕をひたすらに求めてくれただけだから。
酷いのは、僕の方だ。
酷いのは、それでも、何も考えられないくらいに激しくされても、一秒たりともあいつの事を意識から消せなかった、僕の。
目線だけを動かして、畳に散った花弁を眺める。
また、買わないとなあ。
自分でも馬鹿だとは思うけれど、もう、あれが無いと落ち着かない気持ちになってしまって。
「――二度と、つけんな」
「え?」
心を見透かされたかと思った。
「あんな似合わねえもん、二度と、つけんな」
「あ、その」
本当に――酷いと思う。
あんな、乱暴なくせに泣いてる子供のような姿を見せられて尚、頷く事が出来ないのだから。
「――俺の前でつけたら承知しねえ。他の時も勿論だが、俺の前で、つけんなよ」
・・・。
それは。
「エピソード」
「返事は」
「お前は本当に・・・僕なんかには勿体無いな」
「てめえは本っ当に言う事聞かねえよな」
返事しろこの野郎、と額を押し付けられる。
うっかりすると更に声が掠れそうだったので、目を閉じて、そっと頷いた。
だから深夜に書き殴るのはやめなさいってば! 朝方のたうったでしょう!?
いいや、やめないさ! 俺のSCCはまだ始まったばかりだ!(可哀相な人が居る・・・!)
これのカテゴリは、エピラギにすべきなんでしょうか? うーん。
エピは無愛想健気が似合うと思うんだ。健気になったら、暦も当初の予定よりだいぶデレました。
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