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小ネタ、感想、語り等置き場。現在は化物語(腐気味)中心です。☆『終物語(下)』までネタバレ有りです☆
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「恋物語」ネタバレです。よろしければ続きからどうぞ!
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萌えすぎて どうしていいか わからない

帰りの電車で読み始め……た瞬間に『え』と目を見開き、かっ開いた目のまま読んでいたら危うく最寄り駅を乗り過ごしそうになり、このまま家で読んで外野の音が入るのは嫌だ……と、ふらふら喫茶店に入り、閉店間際の19:50(忘れもしない)に読み終わり、今に至る、心の俳句。

貝木さああああああああんんんんんんうわあああああああああああ
何あいつ……何なのあいつ……あいつ何なの……何あの萌えキャラ……ズルすぎんだろあの一人称萌え小説……
何だかもうね、叫びながら壁に頭をガンガンぶつけたいほど萌えました。
貝木の内面のぶつくさとか、日常(日常?)の過ごし方とか、忍野とかオカ研の面々とか、阿良々木くんとか、戦場ヶ原への気持ち(!!!!!!!!!!!!!!!!!)とか、ね……!
こんなこといいな、読めたらいいな、と思っていたことが全て! 余すところ無くたっぷりと!!

くそう、やってくれたな西尾先生め……っ
今回もまた、私の拙い予想や妄想は綺麗に裏切られたわけですが……物凄く……気持ちいいです……すみません……意味も無く謝罪せしめるほどの気持ちよさです……ああ、もっと。

内面けっこう子供っぽかったり、いや、外面も大人気なかったり、几帳面で無愛想で優しい……違うな、“お人よし”な貝木に萌え転がる余り、本編そのものの筋がうっかり二の次になるところでしたよ。危ない危ない。

皆で揃って鳥居をくぐって、神様と正面対決――なんてとんでもない、裏口もいいところからの解決でしたね。
おっさんがテンションの高い美少女のもとに一ヶ月通い詰め、主にあやとりをし、あっさり騙そうと思ったらそもそも信用されておらず殺されかかり、しかし青春の恥部を武器に大逆転。とかもう。もう。
色んな意味で(物語上の意味でも、メタ視点的な意味でも)すっばらしい詐欺師っぷりだったと思います。さすが、人の心を弄んでコントロールして小銭を稼ぐのが生業なだけのことはありますよ……。
ハア……悔しい。何か、心構えの無いところに降って湧いた萌えなので、何か……くやしいいいい。ありませんか、そういう心理……。

戦場ヶ原がどうにかなってしまうかもしれない。もしかしたら最悪、死んでしまうかもしれない、なんていう怖い想像は、最初の10数ページで綺麗に消えていました。
だって、貝木が戦場ヶ原のために動くんだぜ?(なんか鏡に向かって色々ツンデレってましたけど)大丈夫に決まってるじゃないか。
……ううん、そのシチュエーションもそうだけど、それよりはむしろ、貝木とひたぎの間にある明るい前向きな空気。それに、言葉で見る前に気持ちが安心したのだと思います。

■貝木とひたぎね……気のせいでしょうか、いちゃついていたように……見えたのですが……ああごめんひたぎさん! オレンジジュースをぶっかけないで! いや、むしろひたぎにならぶっかけられたいが!
でもね、何あいつら面白い格好合戦してんねん……飲み物ぶっかけ合戦してんねん……微笑ましいにも程があるわ! 萌えるわ!
らぎひたも大好きだけど、同じくらい貝ひたも大好きな私であります。動揺します。

彼氏の前でなく、恨み重なる詐欺師の前で初めて泣いてしまうひたぎは、本当に大事なポイントを間違ってる女だよな! 抱き締めさせろ! 貝木にな!!(萌えギレ)

「きら……、嫌い続けるんだから」
ああ! ちょっとひたぎさん! それはもう! 今でも好きですと言ってるのと同j(バシャア(ジュースが)

うん……いや、ひたぎが暦を好きなのは変わらないと思うの。でも、どうしようもないくらい貝木のことを忘れられない、本人を前に必死で宣誓しないとぐらついてしまいそう、それくらい彼女の人生における重要なファクターであることはもう、消しようが無いのですよね。
それはもう、阿良々木くんにとっての羽川さんぐらい、ね。まあ、いいバランスですよね。

恋は、阿良々木くんと、戦場ヶ原とでないと、きっと出来ない。そういうこと。

■撫子だよ!
撫子wwwwのwwwwwテンションwwwwwwwwwww高えwwwwwwwwww
ああ、神様になっても撫子はやっぱり可愛いね。可愛いの権化だね。
貝木と撫子のやり取りは可愛かったですねえ。
時々覗く狂気や残酷にギクリとしつつも、最終的には恥ずかしい秘密に狼狽する小娘で。
彼女を観察して、ゆっくり、ひとつひとつ解体していく貝木がよかったなあ……何ていうのかな、誠実で。

撫子、貝木さんのことを好きになったらいいのに。
まあ、なったところで叶う見込みがなさすぎて、これまた永遠の片思いになってしまうのだけど。

■出世魚か!
いや、二人の関係が、巻数を重ねるごとに仲良しになっていくから。大親友だって! 忍野さん!
ふつーに仲いいじゃないですか……苦手とか言うからもう……こいつらが揃って重度のツンデレであることを思い知ったね。

あのですね、偽物語における貝木の設定画が公開されましたよね。
それが、すごくすごく忍野に似ていて。
いえ、面白い格好とか、面白い髪形とか、面白いポーズとか、面白い顔色とか、そういうのはまあ置いておいて。顔立ちがとてもよく似ている。
これには演出上の意味があるんだろうねえなんて、化友達とお話していたのですが……意味も何も。そっくりなんですね、二人は。

外見だけでなく、内面もそっくりなんですね。
ハイスペックで、ひねくれものの、おひとよし。うーん、そっくり。
事情もそっくり。貝木も忍野も、パスポートが作れない? 大学中退時に何をやらかした……お前ら……。
全国を放浪するのも同じだし。家族が居ないことも同じ。それは大親友だよねえ……。なに? 遠い双子ってやつ?

しかし、貝木もいぶかしんでましたが、何で忍野は現われなかったんだろうね?
彼の所在を掴めそうな人ベスト3に入りそうな貝木が、忍野を探す決意をした瞬間に、あんな……え、死んでないよね? 死んでないでしょ? え? ここへ来て萌えキャラ殺しとか勘弁してくださいよ?(蒼白)
さておき。
扇の差し金のようですが、何? 何で? 貝木が忍野と接触しようとすることが、くらやみ的にはルール違反になるとでも? 何で?
無論わからん。ファイナルシーズンよろしくお願いしますもう……付いていくからもう……。

■はんさむがーる
羽川さん。
「訊きません」
つって。
揺さぶったぞムキにさせたぞ! 貝木を!! 抱いて羽川!!!
貝木も一目(ひとめ)で一目(いちもく)置いている、というか……貝木は、割と誰の事も好意的に見るっていうか……悪意を持って見ることをしないのよね。正確に見積もるよね。ああ……格好よさばかりが積み重なる。くそう(まだ悔しがってる)。

ああ、そういえば、忍野も委員長ちゃんのことは苦手そうだったなあ。

■出た
終わってた。
な、我らが阿良々木くん。忍に至っては台詞無しかい!
無事で何よりですが、そりゃこよみブックに期待もしますw が、がんばw

相変わらず阿呆な暦が、貝木という大人にあっさり畳まれるのには、ですよねーって苦笑の気持ち。
何にでも首を突っ込んで助けたがる青い彼の心根も、全部取れるわけねえだろって大人の意見も、それぞれ分かる部分があるのです。

はあ……面白かった。さあもう一回読もう。
今日も今日とてファーストインプレッションでの暴走にお付き合いいただき、感謝です。



死んでないよね?

……いや、落ち着け私。生きてる生きてた。花に出てた。ああああ動揺しすぎだよ。





はちみつカフェラテとともに。





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UN-GOの前日譚。見てきました!
以下ネタバレ有りの覚書につき、大丈夫な方だけ、つづきからどうぞです。





ある青年と、ある魔性の、出会いのお話。
自分探しの旅の果てに引き当てた、最高最悪の厄ネタ。
新十郎とは誰か? 因果とは何か? 想像以上につまびらかに明かされました。
面白かったー……今より少しだけ青い、UN-GOワールドを堪能しました。


■以下ちょっと覚書あらすじ。

新十郎……と後に呼ばれるようになる青年は、長すぎたモラトリアムの果てに、戦地で呆気なく命を落とした。
「死ぬのか――」
「死んだんだよ――」
ある大きな企みに巻き込まれて事故に会い、運悪く瓦礫に喉を貫かれて、絶命した――はずの彼はしかし、ゆらりと立ち上がって、同行の若者たちに話しかける。
「お前のみたまを寄越せ」
彼の血を浴びて蘇ったのは、昔この国の軍隊が守り神と崇めた神像、に、宿った何か。人の心の底の思い、真の欲望を食らうソレの名は、因果。
青年の身体を乗っ取った因果は、次々と若者達の欲を暴き、食らっていく。
しかし、最後に残った一人の女性は、青年=因果に囚われる前に、自らの胸を貫いた。同時に、青年の身体から引きずり出された因果は、その女性の身体に宿ることになる。
「俺を解き放つために……?」
「違うわ。――人は皆、言葉と違う心を持っている。それは当たり前のことよ。私は、自分の中身を暴かれるなんて真っ平。――どっちだと思う?」

そんな風に、幸か不幸か生き残った青年が国に帰ってきてから出くわす、最初の事件。
死んだはずの友人と、彼が連れた、因果と同じ雰囲気を持つ少女。
殺人の嫌疑をかけられた青年は、それを晴らすために二人の秘密を探っていく。

てな感じで。実際にはふたつの時間軸が交互に語られていきます。
青年が新十郎という名を手に入れるまで、因果と共に立ち入り禁止区域で暮らし始めるまで。すなわち、UN-GO本編の始まりに繋がって、お話はおしまい。


■「ずっと――落ちている途中なんでね」

一話のラストシーンの台詞(大好き)、あれはただ単に端的に、新十郎が今現在の自身のことを説明した言葉だったんだなあ……。
とうに死んで、魅入られて、堕ちていく途中。狭間の物語。堕ちる先は、やっぱり地獄?


■別天王可愛かったな~!
可愛くてグロくて禍々しいの。
ケモノのかたちをとったとき、つるんとしたフォルムなのがかえって怖かった。中身がぐちゃぐちゃしてるのにつるん。怖い。
世良田は「神」って呼んでたけど、「魔」とされた因果と本質は変わらないよね。というか、やってることは完全に魔だしね。
誰の血を受けて蘇ったのか、誰の意思で動いているのか、ただそれだけの違いで表情を変える存在なのでしょう。
あらみたま? にぎみたま? 表裏は一体。実に日本らしいカミサマが二人。

最後に麟六の指の先から逃れるように消えた彼女の映像……あれは消えちゃったの? いや、逃げ切ったって感じじゃないかな、と同行の友人。
うんうん、そうだよね。OPにも居るし、これから出て来たら嬉しいなあ。喋るかなあ。
誰かに拾われたりするのでしょうか。「「麟六だけは勘弁してやって……」」合唱。
先日出てきた小説家なんてどうでしょうね。小説家だよ、よりによって! いいねえ。

……。
見返した。
もう居たーーー!! 小説家の後ろに居たーーー!!!
こわーーーー!!!!!www


■勿論、新十郎と因果も。
可愛かった!
新十郎はえろかった。全体的に。何だあいつ誘ってんのか。誘ってんだなよしわかった。
因果の身体は由子のものなんだ……しかし、「あの姿になるよ」って、由子の姿に戻るよってことなんだろうけど……由子じゃないし!
前髪のみに若干の面影が……あるかな……?
あ、「あっち(別天王)のほうがいい?」って拗ねる因果可愛かったー!


■「電話だ」
「海勝麟六です」キターーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!
内心ガタタッてなりました。普通に出てきたねー麟六さん! 安定の胡散臭さ! ああキモい! 大好き!!
別天王に伸ばした指先をかわされて苦笑い。あ、危ないところだった……(ゾクゾク)
新十郎のプロフィールって、麟六の手配なんだあ……うわあ……(ニヤニヤゾクゾク)
それにしても、住基カードの発行日付が9/11、ね……。意味深。

泉ちゃんも星玄ちゃんも出て来て嬉しい。グロ画像から目を背ける泉ちゃん可愛い。


■そして巡る物語
ラストシーン、歩き出す二人の足跡に被さって流れ出す「Fantasy」……くうう、これだよ! ほう……っとぼんやりしてしまう。
スタッフロールまで終わって、おお、Cパート?(違います)(習い性なもので)梨江もきたーわーい! 好き……!

そして。
最後の最後にTN版OP! おおおお、いいねいいね……!
ふむ、改めて見ると、別天王も、二人の本来の姿も、昔の新十郎も、皆居るのねん。
すっごくワクワクして終わりました。はあ、面白かった……。


帰り道、ご一緒したお友達に新宿の飲み屋に連れて行ってもらいまして。
それがちょうど、新十郎たちが住んでるあの辺。最初のテロで破壊された高●●タ●●●●●エアのあのビルの見える道を通って……にやにやしちゃったぜ。
楽しかったー。ごはんもおいしかったー!
では、おやすみなさいー。


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ネタバレもういっちょ。よろしければ続きからどうぞ!





風呂でひとしきり泣いたことですし(いらん情報)、気を取り直していつものように箇条書きで。硬軟取り混ぜて、NLBL取り混ぜて。


まずはこれを見てくれ。



忍だー!
何これ何これ、知らない絵だよ? かあーわあーいーいーー!(*´Д`*)
書泉で買ったらおまけにくれました。



裏は傷と偽のキービジュアル! 美しいなあ……そして気になる文字が。スクールカレンダー! VOFANさんの絵で!!
ついにあの口絵たちがカラーで見られるのか……!?


■「八九寺! もっと回転させるようにだ!」
最低ーーーーー!!wwwwwwwwwwwwwww
くっそwwwこんな変態アホ毛の変態性欲でwwwww噴き出したり……噴き出したり……悔しいっ!ビクンビクン
子供に泡姫まがいの行為とか……もう何かこう、何とかしてお兄ちゃん的少年と寂しがりの子供の触れ合い的ないい話方向に補正しようとする心を捻じ伏せるよね!

でも捻じ伏せられても立ち上がるよ私は! 暦と真宵の関係性を諦めないよ!(何なのそのテンション)
いや、うん、全体的に最低な変態高校生なんですけども、これって、暦と真宵ふたりの、最初で最後の冒険だなって思ったのです。自転車に二人乗りでダーッシュ! なんて、深刻な状況とはいえ、真宵にとっては新鮮で楽しい体験だったんじゃないのかなって。だったらいいな。

■「い、イタリア男か……」
心から暦×ひたぎを愛する私ですが、暦×忍のいちゃいちゃを見てるとすごくでれでれしてしまうの。不思議っちゃ不思議。
まあ別に好きの種類を云々する気は無いのですが、暦と忍だとこう、双子? 双子が意味も分からんとちゅっちゅくしてるみたいな、インモラルなんだけど自然、みたいな印象なんですよねー。心のときめき部分が違うんですよね。

で、弱い突っ込みが超かわいいなって。
というかこの人たち、ちゅーは普通になってるのな! いつが初ちゅーだよ大事だろそこ!

■「ちゃんとやきもちを焼くように。
(*´Д`*)
でも蓋を開けてみたらやきもちどころじゃなかったよね……。行きずりかあ……。
「例外中の例外」という言葉が嬉しいものの、忍の600年の孤独は想像を絶するものがある。
それをリンクして感じて知っている暦だからこそ、後で忍と離れ離れになったときに怒るわけですが。
今回の忍は傾物語のときよりも淡々としてましたが、暦と会えて良かったなあという気持ちがそこはかとなく漂っていて、そういうのもいいなあと思いました。

■「怒るな怒るな――ちゅうか、凹むな。
(*´Д`*)
書けろよー!ヽ(`Д´)ノプンプン って拗ねる暦を想像してほわわん。

■服の下のびっしりと書かれた落書き
!? そ、それはつまり、パーカーだか何だか――いや、忍の作ってくれた服? をめくってお肌を露出させてそこにひわいな落書きを――!?
あれだろ、正の字とか、「淫乱」とか、「メス豚」とか、矢印と一緒に「ご自由にどうぞ(はぁと)」とか、そういう(黙ってろ)

■よくも忍を、そんな目に――
暦と忍にとって一番大事なことって“一緒にいること”なのね。多分ふたりでいれば世界は完璧、なんだろうなあ。
他の人がいらないんじゃなくて(忍は暦以外いらないだろうけど)、二人でいることで世界が出来上がる、とでも言うのかな……。私がこの子らを“双子”って思う所以かも。

■僕が忍野を思い出したのは、もちろん言うまでもない
そわそわそわそわ、え、え、え、そんなに忍野っぽくなかったと思うけどなあそわそわ。
何、阿良々木くんは待ってたって言われると忍野さんを思い出しちゃうの? そわそわそわそわ。

■この人がこんな性格だから、あの三人が捻くれたんじゃないのか
何それおいしい。
新入生の頃は素直だった忍野さんと貝木さんと影縫さんはどこで見られますか。段々素直じゃなくなっていく三人はいつ小説になりますか。

■こよみん!?
ピクミンみたい。いやそんなことはどうでもいい。
先輩はもう、次にメメに会ったときには「それでそのとき、こよみんがね」「こよみん!?(ガタタタタッ)」ていうやり取りをするべき!
それで「対価とか何とか、えらくひねたことを言うんだよ。誰の影響なんだか――」「……(ギリッ)」とか続くべき!

■「あいつは私の話を、こともあろうにかなり話半分に――
さすが影縫さんだ! 先輩が呼びたがらないだけのことはある!wwwwww

■「あれは私と『違う』からこそ気に入らないんだけどね――
ふむ……実際に何でも知ってる先輩とは『違う』ということ?
『未熟者のメメ』とも言われてますが(くっっっっっそ萌えた)、つまり忍野さんは、『若手に見栄を張ってただけで、むしろわからないことだらけ(傾物語より)』なのに、見透かしたような態度を取るのが『感心しない』ということなのかな。

見透かしたような態度や言動って、希望的観測や誘導も混ざってたりするよね。きっとね。

■「いつかは終わることですし」「でもまあ、こんなものでしょう」
達観した物言いが悲しい。真宵の、大人というよりは幽霊の側面だと思います。
終わること自体はいいんだけど、その先が無いのがどうしてもつらい。もう少し、遊んでいたかったよねえ。

子供の頃、夕方になっても帰りたくなくてぐずぐずしていたあの気持ち。今遊ばないと明日は無いんだくらいに思えるような楽しい日があったっけなあ。
「帰り道」の歌詞が思い出されて、このお話にもしっくりきてしまって切ないです。

 探しものならとっくに見つけたけど どうか今はこのままでいて
 眠くなる時間まで あと少し

あと少し。あと少しだけでいいんだよね。

 遠回りでも 特別な道
 遠回りでも 遠回りじゃない

■「そんなぞんざいなので納得できるか!」
いっぱいぞんざいなこと言って突っ込みを誘ってあげる真宵が強くて、優しくて。
阿良々木くんと遊んでいたくて「こちら」に留まっていた子供が、今は阿良々木くんを出来るだけ悲しませないで消えるために我慢して笑ってるんだ。
八九寺P最後の、渾身の演出。阿良々木くんは愛されてるなあ。可愛がられてるなあ。

■「まさかエピソードと協闘することになろうとは」
!!!!!!!??????????
き、きっききたーきたこれーーー!!!!!!
kwsk!!!!! kwsk!!!!!(シュプレヒコール)
ああああ、この一文で流される予感がとても強い! とても強いです! おいいいい頼むよおいいいいい(何に縋ったらいいやら)

協闘とか……そもそも何と闘ったの……再会のときの会話とか……ちょいと……ねえ……っねえええ……っ
忍との合流シーンも流されてるし、ああそうですか各自埋めれってことですよねあああん!!(身悶える)
戦場ヶ原と羽川のラブシーンも何さらっと言っちゃってんのよおおお扇ちゃんももっと来いよそこおおおお(悶々)

■「メメ叔父さんは、うちの一族のはぐれ者ですからねえ
!!!!!!!!!!!!(さっきから画面がうるさくてすまない)
うわあ、一族という言葉が何と似合わない男、忍野メメ。
暦にもコミュニケーション取れなそうと言われちゃってる忍野メメ。(´∀`)プフーイ

あれ? 何だか扇ちゃんはすっかり怪異のつもりで見ていたのですが(だって雌雄が、雌雄が)、やっぱり血縁なの? でも、「姪御気取り」って……。
それに、何だかそのお仕事、「くらやみ」みたいではありませんか。『何か』って、何だろう。

最後に来て怒涛の思わせぶり攻勢にくらくらですよ。時期的には秋から冬といったところか……千石のことがあった後、暦の雰囲気も不穏です。
囮でちょっと言われてた「いついなくなってもいいように」片付いているように見える部屋とか……。うう、気になる。

色々色々気になったまま、ひたぎエンドは年末か……。勝手に行間埋めながら待ってます!


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「鬼物語」ネタバレです。よろしければ続きからどうぞ!




とてつもない喪失感。
読み終えたあと、いや、正しくは八九寺の最後の台詞を読んだら、どっと力が抜けてしまったようで、ぼんやりしています。

どこかで分かっていたことでもあり、しかしどこかでそれは無いだろうとたかをくくっていたことでもありました。
「化物語」の後日譚である「偽物語」で阿良々木くんが言ったんだっけ、見た目も中身もどんどん変わっていく戦場ヶ原や羽川に対して“人はいつまでも同じままではいられない、しなやかに変わり続けて、進んでいかなければ――”みたいなこと。
皆いつまでも同じままではいられない。成長しながら、前に進んでいかなければならない。
……『ならない』というか、それがつまりは生きているということなのだと思います。

日々、体が成長したり衰えたりしながら、やがてくる停止のときまで動き続けるのが生きている人間のあり方だとすれば、既に死んでいる八九寺は。
そう、消えることでしか、前に進めないのだと思います。

八九寺だけが、そのままそこに留まって居ることは許されなかった。二階級特進なんて冗談みたいなはったりでそこに居たいと願った彼女もまた、やっぱりこの世界の住人で……ああうまく言えないな、『100パーセント』の『現実味』をここで持ち出すなんて、ひどい、ううん、ひどくない。
だって八九寺は、人を迷わせてしまうことをつらいと思っていたように、自分の幸せのために嘘をつき続けることも、きっとつらいと思っていたのだろうから。

この感想、いつものように、一読してまずは気持ちを書いておこうとしているのですが、いつになく進みが遅いです。
いつもなら、どういう状況だろうと、必ずその先の未来を考えることが出来ました。でも、今回だけはそうではないのです。八九寺はこの世からいなくなってしまって、あの子の物語はもう、記憶の中にしか存在しないのです。
フィクションの登場人物が一人退場しただけでこんなにやりきれない気持ちになるなんて、自分でも意外ですが、今本当にとても寂しい。

「大丈夫ですよ、阿良々木さん」
あのとき会った、あの人のように――

というのが、ちょっとだけ救いかな。
成長して頼れるお姉さんになった“あの人”の面影を少しだけ見せてくれた八九寺。
世界のルールとやらに生まれ変わりがあるのかどうか知らないけれど、あの子の魂が、また何か、動き続けるもの、廻り続けるもの、未来に繋がるものの流れに、乗ってくれたら、いいなあ……。

YUKIの「長い夢」がずっとぐるぐる回ってる。

『バイバイ長い夢 そこへ行くにはどうすればいいの?』

ああいやだな、今になって泣けてきたな。泣くと本当に気持ちまでまとめに入ってしまうようで。
寂しいよ八九寺、死んじゃった人に生きてる人間が言えるのって、さよならとありがとうくらいしかないんだもの。

*

とりあえず、一旦保存。いつにも増して全然感想じゃなくてすみません…
暦と忍のいちゃいちゃとか諸々についてはまた後ほど!


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※最終回ネタバレ含みます。

ふとしたきっかけで、「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。」の最終回のことを考えていました。
めんまが最後に皆に送った手紙のことを。

あの時、めんまは残された5人に、祝福をくれたんだなって。
5人がこれから人生を歩いていくのに必要な、自分を信じるための、道しるべの光のようなもの。

“やさしい”ところ、“がんばりや”なところ、“しっかりもの”なところ、“おもしろい”ところ、そして、“およめさんになりたい”くらい、誰かに愛されるところ。
そういういいものを、みんなはちゃんと持ってるよっていう祝福。

めんまは、小さい頃に大きな傷を負って穴が空いちゃってた皆の心に、何かあったかいものを注ぐために現われたんじゃないかなあ。ああ、天使なんだなあって思いました。今更だけど。
あまりにいい子すぎて、神様に、はやくに戻っておいでって言われちゃった子供なのだと思います。

ああいう、ただひたすらに純粋ないい子って、いい子だねーって流してしまいがちなのですが、あの花のめんまは、いい子をさらに突き抜けたとこに行った気がします。うん、好き。

*

で、ふとしたきっかけっていうのは、9/25に開催されたあの花フェスで、櫻井さんがめんまコス(っていうか、めんまコスのゆきあつコス?)をしたっていう衝撃の情報なんだけどね!何それ超見たかったああああ!
そこから、うーん……ゆきあつ……がんばりや……まあがんばりやだよね、色んな方向に……みたいな物思いに入った割に、ちょっといい話に着地した。よし。

ゆきあつるこのその後が気になります。アフターSSとか出ないかなあ。でもめんまいないから寂しいかなあ。