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小ネタ、感想、語り等置き場。現在は化物語(腐気味)中心です。☆『終物語(下)』までネタバレ有りです☆
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ふ、と目を開けた。

「あ、本当に起きた」

目の前には見慣れたぼろぼろの天井。そして視界の端にはこれまた見慣れたぼさぼさの金髪。
「忍野・・・? ああ、寝ちゃったのか、僕」
いつもの机の上に腰掛けて話し込むうちに、眠り込んでしまっていたらしい。ここの所夜更かしが続いていた為だろう。
体を起こして、まだ少しぼんやりした頭で周りを見回すと、辺りはすっかり暗くなっていた。

――やばい、今何時だ。
今日は二人にドーナツを差し入れたらすぐに帰るつもりで、火憐ちゃんと月火ちゃんにも遅くならないって言って――

「偶然かなあ。でもよく寝てたし」
焦って時計を確認する間、隣に座る忍野が何かブツブツ言っているので、不審に思って覗き込んで見る。と。
「阿良々木くんはベタだからなー」
何か、失礼なコメントと共に、ふいと顔を逸らされた。

「・・・何だよ、ベタって」
「いや別に。独り言だから絡んでこなくていいよ」
即答か。可愛くねえ。
「だったら聞こえるように言うんじゃ・・・あれ?」
何か、口の中が甘い。
唇に触れてみると、白い粒が指についてきた。
「? これ・・・」
「それの何がおかしいんだい阿良々木くん、今日はドーナツを差し入れてくれたじゃないか」
「ああそうか。って、いや、僕は夕飯入らなくなるから、食べてないけど」
「うるさいなあ、そんな説明台詞を呟いてる暇があったらさっさと帰れよ。妹ちゃん達にまた怒られるぜ」
顔を逸らしたまま、やけにぶっきらぼうにのたまう声。
何だこいつ、今日は・・・というか、今、急に僕の扱いが荒くなってないか。
「言われなくても帰るよ。何で機嫌悪いのか知らないけど、忍のドーナツ取るなよな」
些か気分を害した僕は、負けじとぶっきらぼうに言い放って荷物を掴み、教室のドアに向かった。

立て付けの悪いドアを開いた所で、
「・・・ん?」
ばっ、と振り返った。

忍野は、机に腰掛けて、未だ僕を見ようとしない。
傍らには、蓋の開いたドーナツ屋の箱。
中は見えないけれど、近くに紙ナプキンが広げられており、多分、食べかけの・・・
「・・・」
僕は無言で向き直り、外に出て、静かに静かに、ドアを閉めた。
そして、一つ息をついてから、――暗い廊下をまっしぐらに階段へ走った。

いやいやいやいや、無い無い無い無い!
そんなベタな展開、僕とあいつの間にあってたまるものか!

舌先に残る砂糖の味。ああくそ顔から火が出そうだ。
階段で何度か躓きながらも、僕はただひたすらに廃墟の外を目指し、その思考から逃れようと足掻くのだった。

*

「あー、転ばなきゃいいけど」
時折何かにぶつかりながら遠ざかる足音に、僕は溜息を吐いた。
はじめは普通に起こしてあげようと思ったのだけど、あんまり平和に眠っていたものだから。
出来心でやった。今は反省している。って所か。

口の端に付いた食べかすを指で拭って舐めてみれば、
「・・・甘」
あの子の唇と、同じ味がした。





ひいいい恥ずかしいいいいいい。

あと、舌を入れたらもう、おめざの意味から外れると思います!
というか、起きたのは舌を入れry

でもね、きっと、我に返って体勢を戻して、くらいのタイミングでry
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「誰かを憎むことくらい、あるだろうさ」

『あ、』
『・・・な、何だよ』
『阿良々木くんが笑っている』
『? そりゃ、僕だって笑うよ』
『・・・』

「世話、かけるな」

『また笑った』
『笑っちゃ悪いのか! 僕は今、この行き場の無い照れくささと激闘中なんだが』

「いいよ」

『あ、僕もちょっと闘ってる・・・』

「(忍野、お前は、お前は本当に――)」

『わーわーわーわー! 聞くな聞くな! 下らない事しか考えてないぞ!!』
『妨害しないでくれるかな。折角の貴重な阿良々木くんデレを堪能してるんだから』
『デレって言うなああああ! ああほらエンディングだ! やったあ! 解決だ!』

『――「忍野、お前は、お前は本当に、悪魔なんかよりずっと、とんでもない奴だよな――」いやあ、照れるなー』

『やめてー! 正確に再現しないでー! 物真似しないでー!』
『でも勘違いするなよ。別に僕は、阿良々木くんが馬鹿な真似をして死んじゃってもしょうがないなーどうでもいいしーって、ぜーんぜん心配なんかしてなかったんだからね』
『何故ここでツンを発動するんだ、お前は・・・』
『・・・生意気を言うのはこの口かなー?』
『いでででで! ひっふぁるな、ふぁか!』
『あ、そしてここも、血塗れだけど微かに笑ってる』
『何なんださっきから!』

『何だじゃないだろう』
『え、ちょ――』

blog20100505.JPG

『ちゃんとこっち見て笑え』





阿良々木くんて、忍野に面と向かって笑いかけた事、無い。

という衝撃の事実。
あったら、すいません。

何だろう、今更、なんだろうか。それとも雑談の時は笑ってるんだろうか。
こ、このツンガキが・・・っ!(ギリギリギリギリ)

というような気持ちを込めて、なんちゃってオーディオコメンタリー風に。
いやあ・・・聞きたいですよねえ、忍野と暦バージョン!
するがモンキーなんて、後半、恥ずかしさの余り、二人して黙り込むんじゃないの?(笑)
もしくはヴァルハラコンビに倣って、超関係無い話。漫画とかアニメの。
「世話(略)」
「い(略)」
の辺りで声が大きくなったりすると、いいよね・・・!(プッフー)


・・・ちゃったー。

blog20100504_1.JPG

ノーマルコンプ、セットで安く売ってたから、さ・・・!
あ、これは別に、昔買ったホルダーがあったから、しまってみた、だけなんだからねっ!

とりあえず、忍野さんがちゃんと居て良かったなと思いました。低い妥協点ですね。
えーと、ノーマルが63枚中、表面に忍野が居るカードは、1枚でした!

1 枚 で し た ! (大事なこtry)

ヒロインズ(含暦)が可愛いから、いいけど。
止め絵で見たいシーンが結構あって嬉しかったな。

しかしそうか、お口バッテンとラブホテル(通じると信じています)は、SPか。
何だよ、男主人公のくせに生意気な。 暴言。
ちなみに、バラ売りで200円でした。
戦場ヶ原のSPは、7,950円。

何、このヒヨコ並みの雌雄の価値の差。

テレビ版最終回ラストシーンの、ウルトラスーパー誰これイケメン(失敬なのが混ざった)阿良々木くんも居た!
かあーーっこいいいーーー!!

このショット、カードの面の大きな方に暦、小さな方に戦場ヶ原だったんですが、男子の方が大きいのが意外だったかも。
・・・レア、だから?(何が)(イケメン暦が)
暦は、全編通して笑顔が少ないという印象があります。まあ、いつも大変だからね。
その中でもこの笑顔! これはもう世界中で戦場ヶ原しか見られないと思ってよろしいか。
この暦の男らしい笑顔と、ひたぎの安らいだ笑顔の対比が堪らないなあ。本当にいいシーンだった・・・。


あ!

blog20100504_2.JPG

キャラ紹介のカード番号の背景、一人ずつ違う! わー、忍野さんアロハ柄だ! ときめく。

戦場ヶ原は勿論、ホチキス。
羽川が眼鏡。
神原がバスケットボール。
怪異じゃないのが面白いかも。

暦は自転車でした。ああ、なるほど。(それぐらいしか?)(シッ)

忍はゴーグル。
あれとメットは、忍野があげたんですよね。
どういう経緯で、どんな調子であげたんだろ、気になります。
GWの件があったからこそ、彼女に名前をつけてあげたわけだから・・・ご褒美みたいなものだったのかしら。
その辺のくだりは「猫物語」で読めるのかしら。

してるので、下げますー。
よろしければ、続きからどうぞ!







この廃墟は、本当に静かだ。

住宅街から離れている事を差し引いても、この音の無さはちょっと異常だと思う。
忍野が張ったという、結界――そんな漫画か小説みたいなものがあるなんて、俄かには信じ難いものがあったけれど――が、少なからず影響しているのだろうが、静かすぎて、

「や・・・お、と・・・やだ・・・っ」

その指が触れる場所からの水音のようなものまでが、机の軋む音に混じって耳に届いて、しまって――。

「――じゃあ、我慢しないで声出せばいいんじゃない?」
耳元に、少し笑みを含んだような声が返った。

向き合って膝を跨ぐようにして首に縋り付いている格好だから、忍野の表情は見えない。
どうせニヤニヤしているんだろうと思うと腹が立つが、この腕を解いたら膝立ちの格好を維持出来ないし、何より自分の顔を見られるのも嫌だから、仕方ない。
そう、仕方ないから、こうしているん、だから、
「・・・ぅあっ!」
「集中、しなさい?」
一瞬意識を他所へ向けただけだというのに、中を指でかき回された。こいつは・・・っ!
「っ、だって、もう、何回・・・っ」

(何回、この体勢でいかされてると思ってんだ!)
という所までは、残念ながら声にならなかった。
「だって、ほら。まだ挿れるの無理だよ」
残念ながら。
「っ~~!」
2本入っている指を広げられて、息が詰まった。
ああそれは仰る通りかもしれないけどな! 残念と言いつつ、ちょっと楽しそうなのは何でだ!
やり場の無い悔しさを、せめて首に回した腕に込めてやる。
「ちょ、阿良々木くん締まる、締まるって」
忍野の声は、焦った振りをしてもあくまで余裕げで、分かっていたけど更に悔しくさせられてしまった。
慣らすから、という理由で、もうだいぶ長い事、こうして後ろを弄られているように思う。
僕の反応を探るのが異様に上手い長い指に、後ろだけで、何度も何度も。
・・・何度も達してしまう位、気持ちが良いのは確かだけれど、いい加減こちらの羞恥も限界なのだ。
僕の出したものが飛び散った互いの腹だとか、それが後ろまで垂れて卑猥な音を立てている事だとか。

――忍野が挿れてくれさえすれば、二人して夢中になれるのに。
早く欲しいのも本当だし、それに、結局忍野に我慢させているのが、同じ男としてはちょっと、かなり、申し訳ない気も、するし。

「おしの、な、もう、いいから・・・だいじょぶ、だから・・・」
だから僕は、息も絶え絶えにそう告げる。
だから、もう挿れていいから、と。
「駄目」
「だ、って、お前だって」
「怪我、しちゃうよ?」
宥めるような優しい声にも、頷く事は出来なくて。
だって忍野、そんな風に気遣われるのは、嬉しいけど嬉しくないんだ。
いつもいつも護られて、先回りして気遣われて。
まるで一方通行で。
「いい、ってば!」
僕がお前に出来る事や、譲れる事が、何も無いみたいで。

「どうせ、僕は怪我したってすぐに治るんだから!」
「――」
途切れる前に言い切ろうと一気に口に出したら、忍野の動きが止まった。
「だから、そんなにしてくれなくても――」
「阿良々木くん」
互いの胸の間に、冷えた空気が滑り込んできた。
忍野が、僕の腰を抱いて支えていた腕を緩めて体を離し、目を合わせてきたのだ。そして、
「こら」
こつん、と頭を小突かれた。
「え・・・――」
反射的に、何だよと続けようとした声を、呑んだ。
口調や行動とは裏腹に、忍野がえらく怖い目で僕を睨んでいたからだ。
「もう一遍、言ってご覧」
「え、忍野・・・?」
僕は忍野の肩に手をかけたまま、逸らす事も出来ずにその目を見返す。
そして、静かに冷えた、何処か悲しげな眼差しに、いつか出会ったばかりの頃を思い出した。

『こら』

あの時もそう言って、忍野は僕に同じ事をしたのだ。
僕が、忍の――いや、あの頃はまだ、キスショットの――誠実を、信じなかった時に。
忍野が本当に本気で、浅はかな僕を嗜めようとした時に。

「ああ、全く・・・」
軽く息を乱したまま何も言えないでいる僕に、忍野が大きく溜息を吐いた。
「・・・どうせ治るから、痛い思いをしてもいいって思ってるのかい?」
「そ、れは」
そう、なんだけど。
僕を覗き込む忍野の目には、そう答えさせない無言の圧力があった。
「そんな風に僕が思うと、思うのかい?」
「それは、違う」
即答。
そんな事を忍野が思う訳が無い。
軽薄そうに無責任そうに振舞うこの男が、こういう時にどれ程誠実になるのか、僕は嫌と言う程知っている。
そう、思う訳が無いのだ。

「・・・ごめん」
俯いて、忍野の肩に額をつけた。
全然痛くなかった筈なのに、忍野に小突かれた所が、ずきずき痛むようだった。
「ほんっとに、阿良々木くんは馬鹿だなあ」
優しい声だった。
「・・・うん」
本当に、馬鹿だと思った。声が少し掠れくらい、馬鹿だと思った。
「そうだよー」
忍野の大きな手の平が、背中を撫でてくれる。
体を少し離して促されて、ゆっくりと顔を上げれば、打って変わって穏やかな目に行き会った。
「また、好きだって何度も言わないと駄目?」
僕は笑って、黙って首を振る。
「忍野。――好きだ」
お前のそういう優しい所が。
本当に、胸が痛む程。
「うん」
それから?
と、今度はいつものニヤニヤ笑いに切り替えて聞いてくるから、
「・・・やさしくして」
多分、お望み通りの言葉を。

「――仰せのままに」
ニヤリと笑う顔が格好いいだなんて、僕も大概だと思うけれど。
「じゃあほら、掴まって腰上げてー」
「ラジオ体操っぽいな・・・」
「次は3本ね」
「ひあっ・・・!」
大概だと、思うけれど!

「阿良々木くん、分かってると思うけど――」
「「容赦」」
しないからね、と、しないんだろ、が重なった。
はっはー、分かって来たじゃんと楽しげな忍野。

こうして結局ループしていく。想いも、痛みも快感も。
僕がしてやれる事が無いとしても、お前が僕を欲しがってくれると言うなら、全部、持って行ってくれ。
流石にそれは口に出せないまま、目の前の唇に自分のを押し当てた。





ついったで、「阿良々木くんはえむだしすぐに傷も治るから便利だね!」ってな話をしていまして(い、いつもそんな話をしているわけでは!)。
でも、忍野はそういう風に思わないよね、阿良々木くんがそんな事(えむは言わないよ! つーか奴は己のマゾ性に無自覚)言ったら怒るよね、と素敵な流れになったので、許可を頂いてメモ書きしてみました。
ありがとうKさん! 私のネタの泉の精・・・!
ついったでお仲間とお喋りしてると、なーんかネタが湧くんですよね、素敵ですよね!(内容はともかく)

で。
阿良々木くんを怒る時、傷物語でしたように「こら」だったら更に萌えって話なんすよ!(机をバンバン)
何あれ・・・男子高校生にするアクションか・・・?
い、いや、きっと私の目は腐って曇っているから、自然な動作も不自然に写ってしまうのかな!
うん、きっと普通ですよね、30代男性が、高校生( 男 子 )を嗜めるときに、

  「こら」
  こつん、と。
  軽く頭を小突かれた。(引用)

うん、ふつ・・・う・・・か・・・な・・・?

・・・あ、今、恐ろしい事に思い当たったんですけどー!(テンション高えな!)
今まで私、軽く握った拳で、こつんだと思っていましたが・・・拳とは書いてないな!

・・・指、だったら・・・どうする・・・?(ゴクリ)

そんな馬鹿な!
それじゃまるで、馬鹿ップルじゃないか! まさか!



ちなみにこの後、

「何もしてやれないなんてとんでもないよ、阿良々木くん」
「嫌な予感がする・・・」
「色々あるだろう、口でするとか上に乗って自分で動くとか無茶な体位に挑戦する事に喜んで同意とか」
「やっぱりな! やっぱり台無しだったな!」
分かってたよ馬鹿! 忍野のバーカ!

みたいな流れになるんですよね、きっと。


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「――ん」

目を開けると、暗闇の中、忍野の右手が目に入った。
正確には、僕の頭の下から伸びた腕の先にある、右手。

終わった後で気絶するように眠ってしまうと、よくこんな体勢で目覚める事になる。
横たわった僕の肩には制服の上着がかけられ、それを更に包むように忍野の左手が回されていて、まるで人形かぬいぐるみにでもなった気分だ。
微かな煙草の匂いに安心する。いつの間にか――そうなるように、なっていた。

ただ、

「阿良々木くん、起きたのかい」
と、頭の後ろから低い声で呼びかけられた。
僕の髪に鼻先を埋めるようにしているから、息がかかってくすぐったい。
ん、と応えたら、目の前の右手が動いて、頭を抱え込まれた。
ちゅ、と後頭部に触れる感触があり、阿良々木くんは体力無いよねー、と失礼な事を言われた。
「う、るさいぞ」
ふるっと頭を振って、身を縮めるようにして少しでも離れようとするが、腰に回された左手がそれを許さない。
背後でくすくすと忍び笑う気配が腹立たしい。

「・・・僕のせいじゃないだろうが」
か弱い女の子じゃあるまいし、いった後で気を失うなんて事は不名誉この上無いけれど、そもそも達する回数が違うのだから、最終的に僕の方が体力の消耗が激しいのは当たり前なのだ。
人を散々いいようにしておいて・・・いや、もしかしてあれは気遣いの一種なのかもしれないけれど・・・それにだって、限度というものがだな、
「いくとこ見るの好きだから」
「心を読むな!」
思わず勢い良く突っ込むと、今度は右手がさらりと髪を梳いてくる。いい子いい子とあしらうように。

悔しいけれど、不快じゃない。いや、多分、嬉しい。こんな風に、じゃれ合うのは。

ただ、

「忍野」
「んー?」
飽きずに僕の髪を弄くっている指に構わずに、その腕の中で強引に寝返りを打った。
「おっと・・・何だい、阿良々木くん」
少し驚いた顔を見上げて、
「何で、いっつも後ろ向きなんだよ」
は? という顔の忍野を、ちょっと睨む。

「――どうせ抱き枕にするなら、こっち向きに使え」

向き合う方がいいって、いつも言ってるだろ。
それだけ言って、目の前の体に腕を回して抱きついた。

一瞬間を置いて、小さく笑う気配と、強く抱き締め返す腕。
「そうだね、悪かった」
耳元に囁かれる声には、苦笑いが混じっていた。


(この恋にはあらゆる場所に、寂しさが潜んでいる)





無意識に後ろ向きに抱きかかえちゃう忍野さん。
タイトルの99は、体勢の事です。

何でか物凄く時間かかっちゃった。何でだ。